高さ200mのビルの上に立つ人が、高さ50mの鉄塔を見る。鉄塔の上端をA, 人をB, 鉄塔の下端をCとする。角ABCが最大となるのは、人がビルから何m離れたときか。ただし、人の身長やビル、鉄塔の水平方向の大きさは無視する。

応用数学最大化三角関数微分幾何学
2025/4/25

1. 問題の内容

高さ200mのビルの上に立つ人が、高さ50mの鉄塔を見る。鉄塔の上端をA, 人をB, 鉄塔の下端をCとする。角ABCが最大となるのは、人がビルから何m離れたときか。ただし、人の身長やビル、鉄塔の水平方向の大きさは無視する。

2. 解き方の手順

ビルから人が xx m離れているとする。
ABC=θ\angle ABC = \theta とおき、これが最大になる xx を求める。
CBA=θ\angle CBA = \theta, BCA=α\angle BCA = \alpha, BA=β\angle B A = \beta とする。
tanα=200x\tan \alpha = \frac{200}{x}
tan(α+θ)=250x\tan (\alpha + \theta) = \frac{250}{x}
tanθ=tan((α+θ)α)=tan(α+θ)tanα1+tan(α+θ)tanα\tan \theta = \tan ((\alpha + \theta) - \alpha) = \frac{\tan (\alpha + \theta) - \tan \alpha}{1 + \tan (\alpha + \theta) \tan \alpha}
tanθ=250x200x1+250x200x=50x1+50000x2=50xx2+50000\tan \theta = \frac{\frac{250}{x} - \frac{200}{x}}{1 + \frac{250}{x} \cdot \frac{200}{x}} = \frac{\frac{50}{x}}{1 + \frac{50000}{x^2}} = \frac{50x}{x^2 + 50000}
tanθ\tan \theta が最大になる時、θ\theta も最大になる。(θ\theta は鋭角なので)
ddx(50xx2+50000)=50(x2+50000)50x(2x)(x2+50000)2=50(50000x2)(x2+50000)2\frac{d}{dx} (\frac{50x}{x^2 + 50000}) = \frac{50(x^2 + 50000) - 50x(2x)}{(x^2 + 50000)^2} = \frac{50(50000 - x^2)}{(x^2 + 50000)^2}
これが0となる時、tanθ\tan \theta は最大になる。
50000x2=050000 - x^2 = 0
x2=50000x^2 = 50000
x=50000=510000=1005x = \sqrt{50000} = \sqrt{5 \cdot 10000} = 100 \sqrt{5}
x>0x > 0 より x=1005x = 100 \sqrt{5}

3. 最終的な答え

1005100\sqrt{5} m

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