まず、対数の底を3に統一します。log9(4−x) を底が3の対数に変換するために、底の変換公式 logab=logcalogcb を用います。 \log_9 (4-x) = \frac{\log_3 (4-x)}{\log_3 9} = \frac{\log_3 (4-x)}{2}
したがって、与えられた方程式は次のようになります。
\log_3 x + \frac{1}{2} \log_3 (4-x) = 1
両辺に2を掛けると、
2 \log_3 x + \log_3 (4-x) = 2
対数の性質 nlogab=loga(bn) を用いて、 \log_3 (x^2) + \log_3 (4-x) = 2
対数の性質 logab+logac=loga(bc) を用いて、 \log_3 (x^2 (4-x)) = 2
したがって、
x^2 (4-x) = 3^2 = 9
4x^2 - x^3 = 9
x^3 - 4x^2 + 9 = 0
この三次方程式を解きます。x=−1 を代入すると、 (-1)^3 - 4(-1)^2 + 9 = -1 - 4 + 9 = 4 \neq 0
(3)^3 - 4(3)^2 + 9 = 27 - 36 + 9 = 0
よって、x=3 は方程式の解の一つです。 x3−4x2+9 を x−3 で割ると、 (x^3 - 4x^2 + 9) \div (x-3) = x^2 - x - 3
したがって、x3−4x2+9=(x−3)(x2−x−3)=0 x2−x−3=0 の解は、解の公式より x = \frac{1 \pm \sqrt{1 - 4(1)(-3)}}{2} = \frac{1 \pm \sqrt{13}}{2}
したがって、x=3,21+13,21−13 が解の候補です。 ここで、x と 4−x は対数の真数なので正である必要があります。 x>0 かつ 4−x>0 である必要があるので、0<x<4 である必要があります。 x=3 のとき、x>0 かつ 4−x=4−3=1>0 なので、解として適切です。 x=21+13≈21+3.6=2.3 なので、0<x<4 を満たし解として適切です。 x=21−13≈21−3.6=−1.3 なので、x<0 となり不適切です。 x=3 のとき、log33+log9(4−3)=1+log91=1+0=1 であり、方程式を満たします。 x=21+13 のとき、log3x+log9(4−x)=1 が成り立つか確認します。 log3(21+13)+log9(4−21+13)=log3(21+13)+log9(27−13)=1 これは計算が複雑なので、元の式に戻って検討します。
x=3 を元の式に代入すると、log33+log9(4−3)=1+log91=1+0=1 となり、成立します。 x=21+13 を元の式に代入すると、log3(21+13)+log9(4−21+13)=1 となるかを検証する必要がありそうです。