(1) $x^2 + y^2 \le 4$ と $y - \sqrt{3}x \le -2$ をともに満たす領域を図示し、その面積を求める。 (2) $x, y$ が不等式 $-x + 2y \le 8$, $3x + 2y \le 24$, $x \ge 0$, $y \ge 0$ を満たすとき、$-\frac{1}{4}x + y$ の最大値と最小値を求める。

応用数学領域図示最大値最小値不等式直線面積
2025/4/27

1. 問題の内容

(1) x2+y24x^2 + y^2 \le 4y3x2y - \sqrt{3}x \le -2 をともに満たす領域を図示し、その面積を求める。
(2) x,yx, y が不等式 x+2y8-x + 2y \le 8, 3x+2y243x + 2y \le 24, x0x \ge 0, y0y \ge 0 を満たすとき、14x+y-\frac{1}{4}x + y の最大値と最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、x2+y24x^2 + y^2 \le 4 は、中心が原点で半径が 2 の円の内部(円周を含む)を表す。
次に、y3x2y - \sqrt{3}x \le -2 は、y3x2y \le \sqrt{3}x - 2 と変形できる。これは直線 y=3x2y = \sqrt{3}x - 2 の下側(直線を含む)を表す。
これらの不等式を同時に満たす領域を図示する。
y=3x2y = \sqrt{3}x - 2 と円 x2+y2=4x^2 + y^2 = 4 の交点を求める。
x2+(3x2)2=4x^2 + (\sqrt{3}x - 2)^2 = 4
x2+3x243x+4=4x^2 + 3x^2 - 4\sqrt{3}x + 4 = 4
4x243x=04x^2 - 4\sqrt{3}x = 0
4x(x3)=04x(x - \sqrt{3}) = 0
x=0,3x = 0, \sqrt{3}
x=0x = 0 のとき y=2y = -2
x=3x = \sqrt{3} のとき y=3(3)2=32=1y = \sqrt{3}(\sqrt{3}) - 2 = 3 - 2 = 1
交点は (0,2)(0, -2)(3,1)(\sqrt{3}, 1) である。
求める領域は、円の下半分から、xx軸から直線 y=3x2y = \sqrt{3}x - 2 までの扇形を引いたもの。
原点から直線 y=3x2y = \sqrt{3}x - 2 までの角度をθ\thetaとする。
tanθ=3\tan \theta = \sqrt{3}. x=0x = 0の時、y=2y=-2だから、中心角は、2π/32 \pi/3の扇形。
面積は、12r2θ\frac{1}{2} r^2 \thetaにより、1222(2π/3)=4π3\frac{1}{2} 2^2 (2\pi/3) = \frac{4\pi}{3}
下側の弓形なので, 円の下半分πr2/2=2π\pi r^2/2 = 2\piから扇形を引いて、三角形を加える.
2π43π+3=2π3+32\pi - \frac{4}{3}\pi + \sqrt{3} = \frac{2\pi}{3} + \sqrt{3}
面積は、2π(π322π3)=13π+322\pi - (\pi - \frac{\sqrt{3}}{2} - \frac{2\pi}{3})= \frac{1}{3}\pi + \frac{\sqrt{3}}{2}
円の下半分 2π2\pi. 直線と円の交点は (0,2)(0,-2)(3,1)(\sqrt{3}, 1)
中心角は π/6+π/2=2/3π\pi/6 + \pi/2 = 2/3 \pi. 扇形は 4/3π4/3 \pi。三角形は 3/2\sqrt{3}/2。弓形は 4/3π3/24/3 \pi - \sqrt{3}/2
求める面積は 2π(4/3π3/2)=2/3π+3/22 \pi - (4/3 \pi - \sqrt{3}/2) = 2/3 \pi + \sqrt{3}/2
(2)
x+2y8-x + 2y \le 8, 3x+2y243x + 2y \le 24, x0x \ge 0, y0y \ge 0 を満たす領域を図示する。
それぞれの直線の交点を求める。
x+2y=8-x + 2y = 83x+2y=243x + 2y = 24 の交点:
4x=164x = 16 より x=4x = 4, y=6y = 6。交点は (4,6)(4, 6)
x+2y=8-x + 2y = 8x=0x = 0 の交点: (0,4)(0, 4)
3x+2y=243x + 2y = 24x=0x = 0 の交点: (0,12)(0, 12)
3x+2y=243x + 2y = 24y=0y = 0 の交点: (8,0)(8, 0)
x+2y=8-x + 2y = 8y=0y = 0 の交点: (8,0)(-8, 0)
x=0x = 0y=0y = 0 の交点: (0,0)(0, 0)
頂点は (0,0),(8,0),(4,6),(0,4)(0, 0), (8, 0), (4, 6), (0, 4) となる。
k=14x+yk = -\frac{1}{4}x + y とおく。
各頂点での kk の値を計算する。
(0,0)(0, 0)k=0k = 0
(8,0)(8, 0)k=14(8)+0=2k = -\frac{1}{4}(8) + 0 = -2
(4,6)(4, 6)k=14(4)+6=1+6=5k = -\frac{1}{4}(4) + 6 = -1 + 6 = 5
(0,4)(0, 4)k=14(0)+4=4k = -\frac{1}{4}(0) + 4 = 4
最大値は 5, 最小値は -2。

3. 最終的な答え

(1) 面積: 23π+32\frac{2}{3}\pi + \frac{\sqrt{3}}{2}
(2) 最大値: 5, 最小値: -2

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