行列 $A = \begin{pmatrix} 5 & -4 & -2 \\ 0 & 0 & 2 \\ 3 & 0 & -3 \end{pmatrix}$ の逆行列を、与えられた選択肢の中から選び出す問題です。

代数学行列逆行列行列式余因子行列随伴行列
2025/5/13

1. 問題の内容

行列 A=(542002303)A = \begin{pmatrix} 5 & -4 & -2 \\ 0 & 0 & 2 \\ 3 & 0 & -3 \end{pmatrix} の逆行列を、与えられた選択肢の中から選び出す問題です。

2. 解き方の手順

まず、行列 AA の行列式を計算します。
det(A)=5(0(3)20)(4)(0(3)23)+(2)(0003)=5(0)+4(6)2(0)=24det(A) = 5(0 \cdot (-3) - 2 \cdot 0) - (-4)(0 \cdot (-3) - 2 \cdot 3) + (-2)(0 \cdot 0 - 0 \cdot 3) = 5(0) + 4(-6) - 2(0) = -24
次に、余因子行列 CC を求めます。
C11=(0)(3)(2)(0)=0C_{11} = (0)(-3) - (2)(0) = 0
C12=(0(3)2(3))=6C_{12} = -(0(-3) - 2(3)) = 6
C13=(0)(0)(0)(3)=0C_{13} = (0)(0) - (0)(3) = 0
C21=((4)(3)(2)(0))=12C_{21} = -((-4)(-3) - (-2)(0)) = -12
C22=(5)(3)(2)(3)=15+6=9C_{22} = (5)(-3) - (-2)(3) = -15 + 6 = -9
C23=(5(0)(4)(3))=12C_{23} = -(5(0) - (-4)(3)) = -12
C31=(4)(2)(2)(0)=8C_{31} = (-4)(2) - (-2)(0) = -8
C32=(5(2)(2)(0))=10C_{32} = -(5(2) - (-2)(0)) = -10
C33=(5)(0)(4)(0)=0C_{33} = (5)(0) - (-4)(0) = 0
したがって、余因子行列は
C=(060129128100)C = \begin{pmatrix} 0 & 6 & 0 \\ -12 & -9 & -12 \\ -8 & -10 & 0 \end{pmatrix}
余因子行列の転置行列(随伴行列)adj(A)adj(A)は、
adj(A)=CT=(012869100120)adj(A) = C^T = \begin{pmatrix} 0 & -12 & -8 \\ 6 & -9 & -10 \\ 0 & -12 & 0 \end{pmatrix}
逆行列 A1A^{-1} は、A1=1det(A)adj(A)A^{-1} = \frac{1}{det(A)} adj(A) で求められます。
A1=124(012869100120)=124(012869100120)A^{-1} = \frac{1}{-24} \begin{pmatrix} 0 & -12 & -8 \\ 6 & -9 & -10 \\ 0 & -12 & 0 \end{pmatrix} = \frac{1}{24} \begin{pmatrix} 0 & 12 & 8 \\ -6 & 9 & 10 \\ 0 & 12 & 0 \end{pmatrix}
与えられた選択肢の中に、124(012869100120)\frac{1}{24} \begin{pmatrix} 0 & 12 & 8 \\ -6 & 9 & 10 \\ 0 & 12 & 0 \end{pmatrix} と一致するものがあるので、それが答えです。

3. 最終的な答え

5

「代数学」の関連問題

3つの連続する整数があり、最も小さい数を2乗したものが、残りの2つの数の積より35小さいとき、最も小さい数を求める問題です。

方程式整数二次方程式代数
2025/5/13

5人の生徒P, Q, R, S, Tが数学のテストを受けました。Pの得点は94点、RとSの得点はTの2倍、Tの得点はQの1.5倍です。5人の得点の平均が63点のとき、Qの得点を求めます。

平均方程式一次方程式
2025/5/13

与えられた等式を、指定された文字について解く問題です。具体的には、以下の3つの問題を解きます。 (1) $3x-5y+10=0$ を $x$ について解く。 (2) $4a^2b=8$ を $b$ に...

方程式式の変形文字について解く
2025/5/13

与えられた二つの不等式を解きます。 (1) $\frac{3}{x^2+2} < -2x^2+3$ (2) $\frac{14-10x}{x^2-4x+3} \geq x^2+3x+5$

不等式代数不等式分数不等式二次不等式四次不等式
2025/5/13

2つの奇数の和が偶数になることを、文字を使って説明する問題です。

整数の性質証明偶数奇数代数
2025/5/13

$a$ を定数とするとき、不等式 $ax < a^2$ を解け。

不等式一次不等式場合分け定数
2025/5/13

与えられた等比数列の初項から第 $n$ 項までの和 $S_n$ を求める問題です。具体的には以下の2つの数列に対して $S_n$ を求めます。 (1) $1, 2, 2^2, 2^3, \dots$ ...

等比数列数列の和級数
2025/5/13

画像に書かれた3つの数式について、指定された文字について解く問題です。具体的には、以下の3つの問題があります。 (1) $V = abc$ を $c$ について解く。 (2) $S = \frac{1...

式の変形文字式の計算方程式
2025/5/13

$t$ を正の実数とする。実数全体の集合の部分集合 $A, B$ が以下のように定義される。 $A = \{a | \text{すべての実数} x \text{に対して} x^2 + (a+1)x +...

二次不等式二次関数の判別式集合不等式の解法
2025/5/13

与えられた数式 $l = 2(a + b)$ を $b$ について解きます。つまり、$b$ を左辺に、その他の変数を右辺に分離します。

方程式式の変形文字式の計算解の公式
2025/5/13