濃度 $x$% の食塩水 200g がある。操作 (A) 水を 110g 加える、または操作 (B) 食塩を 7g 加える を行うことで、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下になるような $x$ の値を求める問題。具体的には、 (1) 操作 (A) を 1 回行った後の食塩水に含まれる食塩の重さ (g) を $x$ を用いて表し、そのときの食塩水の濃度 (%) を $x$ を用いて表す。 (2) 操作 (A) または (B) のいずれかの操作を 1 回行うことで、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下になるような $x$ の範囲を小数で求める。 (3) 操作 (A) または (B) のいずれの操作についても、1 回行うことでは食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下にならない。そこで、(A) または (B) のいずれかの操作をもう 1 回行うことで、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下になるような $x$ の範囲を小数で求める。ただし、1 回目と 2 回目で異なる操作を行ってもよい。

算数濃度食塩水不等式文章問題
2025/5/13

1. 問題の内容

濃度 xx% の食塩水 200g がある。操作 (A) 水を 110g 加える、または操作 (B) 食塩を 7g 加える を行うことで、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下になるような xx の値を求める問題。具体的には、
(1) 操作 (A) を 1 回行った後の食塩水に含まれる食塩の重さ (g) を xx を用いて表し、そのときの食塩水の濃度 (%) を xx を用いて表す。
(2) 操作 (A) または (B) のいずれかの操作を 1 回行うことで、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下になるような xx の範囲を小数で求める。
(3) 操作 (A) または (B) のいずれの操作についても、1 回行うことでは食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下にならない。そこで、(A) または (B) のいずれかの操作をもう 1 回行うことで、食塩水の濃度が 4% 以上 6% 以下になるような xx の範囲を小数で求める。ただし、1 回目と 2 回目で異なる操作を行ってもよい。

2. 解き方の手順

(1)
最初の食塩水 200g に含まれる食塩の重さは 200×x100=2x200 \times \frac{x}{100} = 2x g。
操作 (A) で水を 110g 加えると、食塩水の重さは 200+110=310200 + 110 = 310 g になる。
食塩の重さは変わらず 2x2x g。
したがって、濃度は 2x310×100=200x310=20x31\frac{2x}{310} \times 100 = \frac{200x}{310} = \frac{20x}{31} %。
(2)
(A) の操作を行った場合:
濃度は 20x31\frac{20x}{31} %。これが 4% 以上 6% 以下になるので、
420x3164 \le \frac{20x}{31} \le 6
4×3120x6×314 \times 31 \le 20x \le 6 \times 31
12420x186124 \le 20x \le 186
6.2x9.36.2 \le x \le 9.3
(B) の操作を行った場合:
食塩水の重さは 200+7=207200 + 7 = 207 g になる。
食塩の重さは 2x+72x + 7 g になる。
濃度は 2x+7207×100\frac{2x+7}{207} \times 100 %。これが 4% 以上 6% 以下になるので、
4200x+70020764 \le \frac{200x+700}{207} \le 6
4×207200x+7006×2074 \times 207 \le 200x + 700 \le 6 \times 207
828200x+7001242828 \le 200x + 700 \le 1242
128200x542128 \le 200x \le 542
0.64x2.710.64 \le x \le 2.71
したがって、 0.64x2.710.64 \le x \le 2.71 または 6.2x9.36.2 \le x \le 9.3
(3)
まず、(A) を行ってから (B) を行う場合を考える。
(A) の操作後、食塩水の重さは 310g、食塩の重さは 2x g。
(B) の操作後、食塩水の重さは 317g、食塩の重さは 2x+7 g。
濃度は 2x+7317×100\frac{2x+7}{317} \times 100 %。これが 4% 以上 6% 以下になるので、
4200x+70031764 \le \frac{200x+700}{317} \le 6
4×317200x+7006×3174 \times 317 \le 200x + 700 \le 6 \times 317
1268200x+70019021268 \le 200x + 700 \le 1902
568200x1202568 \le 200x \le 1202
2.84x6.012.84 \le x \le 6.01
次に、(B) を行ってから (A) を行う場合を考える。
(B) の操作後、食塩水の重さは 207g、食塩の重さは 2x+7 g。
(A) の操作後、食塩水の重さは 317g、食塩の重さは 2x+7 g。
濃度は 2x+7317×100\frac{2x+7}{317} \times 100 %。これは (A) の後 (B) を行った場合と同じ。
したがって、 2.84x6.012.84 \le x \le 6.01
1 回の操作では 4% 以上 6% 以下にならない条件より、xx の範囲は 2.71<x<6.22.71 < x < 6.2 および x<0.64x<0.64 または x>9.3x>9.3
2 回の操作で 4% 以上 6% 以下になる範囲は 2.84x6.012.84 \le x \le 6.01 なので、1 回の操作で条件を満たさない xx2.71<x<6.22.71 < x < 6.2 に含まれている必要があり、これは 2.84x6.012.84 \le x \le 6.01 に含まれているので題意に合う。

3. 最終的な答え

(1) 食塩の重さ: 2x2x g, 濃度: 20x31\frac{20x}{31} %
(2) 0.64x2.710.64 \le x \le 2.71 または 6.2x9.36.2 \le x \le 9.3
(3) 2.84x6.012.84 \le x \le 6.01

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