## 問題の概要

応用数学経済学機会費用比較優位労働時間生産
2025/5/14
## 問題の概要
北国と南国の2つの島国があり、それぞれ100人の住民がいます。各国の労働者は週に50時間労働します。労働時間を使って「服」か「食べ物」を生産します。北国の住民は、食料1単位を作るのに20時間、服1単位を作るのに5時間かかります。南国の住民は、食料1単位を作るのに40時間、服1単位を作るのに5時間かかります。住民は服1単位と食べ物1単位をセットで消費します。
(1) 貿易ができない場合、北国の住民は毎週それぞれ何単位の服と食べ物を消費できるか?
(2) どちらの国が食べ物に比較優位を持ち、どちらの国が服に比較優位を持つか?
## 解き方の手順
**(1) 北国の消費量**
北国の住民は、食料1単位を作るのに20時間、服1単位を作るのに5時間かかります。
服1単位と食べ物1単位をセットで消費するので、服と食料をそれぞれxx単位生産すると仮定します。すると、必要な労働時間は、20x+5x=25x20x + 5x = 25x 時間となります。
労働時間は週に50時間なので、25x=5025x = 50となります。
この式を解くと、x=50/25=2x = 50 / 25 = 2となります。
したがって、北国の住民は毎週それぞれ2単位の服と2単位の食べ物を消費できます。
**(2) 比較優位**
比較優位を判断するためには、各国の機会費用を比較します。
* **北国:**
* 服1単位の機会費用: 食料 5/20=1/4=0.255/20 = 1/4 = 0.25単位
* 食料1単位の機会費用: 服 20/5=420/5 = 4単位
* **南国:**
* 服1単位の機会費用: 食料 5/40=1/8=0.1255/40 = 1/8 = 0.125単位
* 食料1単位の機会費用: 服 40/5=840/5 = 8単位
北国は、服1単位の機会費用が食料0.25単位であり、南国の服1単位の機会費用は食料0.125単位です。南国の方が服の機会費用が低いので、南国が服に比較優位を持ちます。
北国は、食料1単位の機会費用が服4単位であり、南国の食料1単位の機会費用は服8単位です。北国の方が食料の機会費用が低いので、北国が食料に比較優位を持ちます。
## 最終的な答え
(1) 北国住民は毎週それぞれ **2単位の服と2単位の食べ物** を消費すると考えられます。
(2) **北国が食べ物に比較優位を持ち、南国が服に比較優位を持ちます。**

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