$z$ は虚数であり、$z_1 = z + \sqrt{2} + \sqrt{2}i$ のとき、$z_1$ が描く図形が、$\sqrt{2} + \sqrt{2}i$ を中心とする半径1の円である理由を問われています。

複素解析複素数複素平面絶対値図形
2025/5/14

1. 問題の内容

zz は虚数であり、z1=z+2+2iz_1 = z + \sqrt{2} + \sqrt{2}i のとき、z1z_1 が描く図形が、2+2i\sqrt{2} + \sqrt{2}i を中心とする半径1の円である理由を問われています。

2. 解き方の手順

zz が虚数であることから、z=biz = bi (ただし bb は実数) と表すことができます。
z1=z+2+2iz_1 = z + \sqrt{2} + \sqrt{2}iz=biz = bi を代入すると、
z1=bi+2+2i=2+(b+2)iz_1 = bi + \sqrt{2} + \sqrt{2}i = \sqrt{2} + (b + \sqrt{2})i となります。
z1=x+yiz_1 = x + yi と置くと、x=2x = \sqrt{2}, y=b+2y = b + \sqrt{2} です。よって、b=y2b = y - \sqrt{2} となります。
z=biz = bi より、zz の絶対値 z|z|z=bi=b|z| = |bi| = |b| です。
問題文のどこにも zz の絶対値に関する情報がないので、恐らく問題文の「半径1の円」というのは誤りです。
zz が虚数という条件だけから z1z_1 が描く図形を考えると、bb は任意の実数なので、yy も任意の実数となります。
xx2\sqrt{2} に固定されているので、z1z_1 は実部が 2\sqrt{2} である複素数全体、すなわち直線 x=2x = \sqrt{2} を表します。
ただし、zz の絶対値に関する条件 z=1|z|=1 があれば、 b=1|b| = 1 となり、b=1b = 1 または b=1b = -1 です。
このとき、y=b+2y = b + \sqrt{2} なので、y=1+2y = 1 + \sqrt{2} または y=1+2y = -1 + \sqrt{2} です。
よって、z1=2+(1+2)iz_1 = \sqrt{2} + (1 + \sqrt{2})i または z1=2+(1+2)iz_1 = \sqrt{2} + (-1 + \sqrt{2})i となり、z1z_1 は2つの点を表します。
もし問題文に「z=1|z| = 1」という条件が隠されているのではなく、別の条件がある場合、例えば、zc=r|z - c| = rcc は複素数、rr は正の実数)のような条件が与えられている場合、zz は中心 cc、半径 rr の円周上の点を表します。
このとき、z1=z+2+2iz_1 = z + \sqrt{2} + \sqrt{2}i は、z1(2+2i)=zz_1 - (\sqrt{2} + \sqrt{2}i) = z となるので、z1(2+2i)=z=r|z_1 - (\sqrt{2} + \sqrt{2}i)| = |z| = r となり、z1z_1 は中心 2+2i\sqrt{2} + \sqrt{2}i、半径 rr の円周上の点を表します。
問題文に z=1|z| = 1 という条件が隠されていると考えると、z1z_1 は中心 2+2i\sqrt{2} + \sqrt{2}i、半径 11 の円周上の点を表すことになります。

3. 最終的な答え

zz が虚数という条件だけでは、z1z_1 は直線 x=2x = \sqrt{2} を表します。
もし z=1|z| = 1 という条件があるならば、z1z_1 は中心 2+2i\sqrt{2} + \sqrt{2}i、半径 11 の円周上の点を表します。