複素数 $a = 2\sqrt{2}(1+i)$ が与えられ、等式 $|z-a| = 2$ を満たす複素数 $z$ について、以下の問いに答える問題です。 (1) 絶対値が最大となる $z$ を求める。 (2) 偏角が最大となる $z$ を $\beta$ とおくとき、 (i) $\frac{\beta}{a}$ の絶対値と偏角を求める。 (ii) $\beta$ とその偏角を求める。 (iii) $1 \le n \le 100$ の範囲で、$\beta^n$ が実数となる整数 $n$ の個数を求める。
2025/3/8
1. 問題の内容
複素数 が与えられ、等式 を満たす複素数 について、以下の問いに答える問題です。
(1) 絶対値が最大となる を求める。
(2) 偏角が最大となる を とおくとき、
(i) の絶対値と偏角を求める。
(ii) とその偏角を求める。
(iii) の範囲で、 が実数となる整数 の個数を求める。
2. 解き方の手順
(1) は、複素数平面上で点 を中心とする半径 2 の円を表します。 の絶対値が最大となるのは、円の中心 から実軸の正の方向へ延長した直線と円との交点です。 なので、。 は から距離 2 だけ離れているので、 であり、となります。絶対値が最大となるは、
(2)
(i) は、円 上で偏角が最大となる点です。円の中心 の偏角は です。円の半径は 2 であり、円の中心からの距離は 4 です。したがって、
の絶対値は、
の偏角
とすると、
(ii) なので、
(iii) が実数となるのは、 (kは整数) となるとき。
とおくと、np=k
よりに沿って考えると、
は整数なので、 は 3 の倍数である必要があります。 とすると、 となります。
なので、。したがって、。 は整数なので、。よって、 の個数は 25 個です。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(i) ,
(ii) ,
(iii) 25