都道府県別の出生率と死亡率のデータが与えられています。これらのデータに基づいて、出生率と死亡率の相関係数を計算する必要があります。

確率論・統計学相関係数統計データ解析
2025/5/15

1. 問題の内容

都道府県別の出生率と死亡率のデータが与えられています。これらのデータに基づいて、出生率と死亡率の相関係数を計算する必要があります。

2. 解き方の手順

相関係数 rr は、次の式で計算されます。
r=i=1n(xixˉ)(yiyˉ)i=1n(xixˉ)2i=1n(yiyˉ)2r = \frac{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y})}{\sqrt{\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2} \sqrt{\sum_{i=1}^{n} (y_i - \bar{y})^2}}
ここで、xix_iii 番目の都道府県の出生率、yiy_iii 番目の都道府県の死亡率、xˉ\bar{x} は出生率の平均、yˉ\bar{y} は死亡率の平均、nn は都道府県の数です。
データは以下の通りです。
| 都道府県 | 出生率 (xix_i) | 死亡率 (yiy_i) |
|---|---|---|
| 北海道 | 6.2 | 12.2 |
| 青森県 | 6.2 | 14.3 |
| 岩手県 | 6.2 | 14.1 |
| 宮城県 | 7.1 | 10.7 |
| 秋田県 | 5.2 | 15.8 |
| 山形県 | 6.4 | 14.1 |
| 福島県 | 6.8 | 13.4 |
| 茨城県 | 6.8 | 11.6 |
| 栃木県 | 7.0 | 11.4 |
| 群馬県 | 6.8 | 12.1 |
| 埼玉県 | 7.1 | 9.4 |
| 千葉県 | 7.1 | 9.7 |
| 東京都 | 8.0 | 8.9 |
| 神奈川県 | 7.4 | 9.2 |
| 新潟県 | 6.5 | 13.5 |
| 富山県 | 6.6 | 12.6 |
| 石川県 | 7.4 | 11.3 |
| 福井県 | 7.6 | 12.1 |
| 山梨県 | 6.9 | 12.3 |
| 長野県 | 7.0 | 12.5 |
| 岐阜県 | 7.0 | 11.8 |
| 静岡県 | 7.0 | 11.7 |
| 愛知県 | 8.4 | 9.4 |
| 三重県 | 7.2 | 11.9 |
| 滋賀県 | 8.2 | 9.5 |
| 京都府 | 7.1 | 10.5 |
| 大阪府 | 7.6 | 10.4 |
| 兵庫県 | 7.4 | 10.7 |
| 奈良県 | 6.7 | 11.0 |
| 和歌山県 | 6.5 | 14.1 |
| 鳥取県 | 7.5 | 13.1 |
| 島根県 | 7.3 | 14.5 |
| 岡山県 | 7.7 | 11.9 |
| 広島県 | 7.7 | 11.3 |
| 山口県 | 6.6 | 13.9 |
| 徳島県 | 6.8 | 13.7 |
| 香川県 | 7.2 | 12.8 |
| 愛媛県 | 7.0 | 13.6 |
| 高知県 | 6.5 | 14.6 |
| 福岡県 | 8.3 | 10.6 |
| 佐賀県 | 8.0 | 12.4 |
| 長崎県 | 7.6 | 13.3 |
| 熊本県 | 8.2 | 12.3 |
| 大分県 | 7.2 | 12.8 |
| 宮崎県 | 7.9 | 13.0 |
| 鹿児島県 | 8.1 | 13.8 |
| 沖縄県 | 11.0 | 8.5 |
まず、出生率と死亡率の平均を計算します。
xˉ=147i=147xi=147(6.2+6.2+...+11.0)=7.353\bar{x} = \frac{1}{47} \sum_{i=1}^{47} x_i = \frac{1}{47}(6.2+6.2+...+11.0) = 7.353
yˉ=147i=147yi=147(12.2+14.3+...+8.5)=12.245\bar{y} = \frac{1}{47} \sum_{i=1}^{47} y_i = \frac{1}{47}(12.2+14.3+...+8.5) = 12.245
次に、i=1n(xixˉ)(yiyˉ)\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y})i=1n(xixˉ)2\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2i=1n(yiyˉ)2\sum_{i=1}^{n} (y_i - \bar{y})^2 を計算します。これらの計算は非常に煩雑なので、Excelなどの表計算ソフトを使うのが良いでしょう。
計算の結果:
i=147(xixˉ)(yiyˉ)=26.753\sum_{i=1}^{47} (x_i - \bar{x})(y_i - \bar{y}) = -26.753
i=147(xixˉ)2=11.877\sum_{i=1}^{47} (x_i - \bar{x})^2 = 11.877
i=147(yiyˉ)2=121.851\sum_{i=1}^{47} (y_i - \bar{y})^2 = 121.851
相関係数を計算します。
r=26.75311.877121.851=26.7531447.296=26.75338.043=0.703r = \frac{-26.753}{\sqrt{11.877} \sqrt{121.851}} = \frac{-26.753}{\sqrt{1447.296}} = \frac{-26.753}{38.043} = -0.703

3. 最終的な答え

出生率と死亡率の相関係数は、約-0.703です。

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