全体集合$U$を200以下の自然数全体の集合、集合$A$を5の倍数全体の集合、集合$B$を4で割ると2余る数全体の集合とします。 (1) 集合$A$の要素の個数$n(A)$と、集合$B$の要素の個数$n(B)$を求めます。 (2) 集合$A$と集合$B$の共通部分$A \cap B$の要素の個数$n(A \cap B)$を求めます。
2025/5/15
1. 問題の内容
全体集合を200以下の自然数全体の集合、集合を5の倍数全体の集合、集合を4で割ると2余る数全体の集合とします。
(1) 集合の要素の個数と、集合の要素の個数を求めます。
(2) 集合と集合の共通部分の要素の個数を求めます。
2. 解き方の手順
(1)
* を求めるには、200以下の自然数の中に5の倍数がいくつあるかを数えます。これはを計算すれば求められます。
* を求めるには、200以下の自然数の中に4で割ると2余る数がいくつあるかを数えます。4で割ると2余る数は、(は整数)と表せます。を満たす最大のを求め、が0から始まることに注意して、個数を求めます。
(2)
* を求めるには、と両方に属する要素、つまり、5の倍数であり、かつ4で割ると2余る数を数えます。このような数は、が5の倍数になるようなを考えればよいです。言い換えると、が10の倍数、つまり (は整数) となるような自然数です。 (mは自然数) となる を求めます。この式は と変形できます。 に属する数を ( は整数)と表せます。を満たす自然数 がいくつあるかを調べれば、が求められます。
3. 最終的な答え
(1)
を解くと、なので、となります。 は整数なので、 の最大値は49です。は0から49までの整数値を取るので、
(2)
に属する数は、 と表せ、を満たす を求めます。
は0から9までの整数値を取るので、
したがって、
(1)
(2)