7月から9月までの20日間の清涼飲料水の販売数、麦茶の販売数、気温のデータを用いて、疑似相関について考察する。疑似相関の考え方として最も適切なものを選択する。
2025/5/15
1. 問題の内容
7月から9月までの20日間の清涼飲料水の販売数、麦茶の販売数、気温のデータを用いて、疑似相関について考察する。疑似相関の考え方として最も適切なものを選択する。
2. 解き方の手順
疑似相関とは、見かけ上相関があるように見えるものの、実際には因果関係がない相関のことである。多くの場合、第三の変数(交絡因子)が影響している。
a. 清涼飲料水と麦茶の間に正の相関があり、気温も清涼飲料水と麦茶のそれぞれと相関関係がある場合、気温が背後に介在している疑似相関が疑われる。これは妥当な考え方である。気温が高いと清涼飲料水も麦茶も売れる、という状況が考えられる。
b. 清涼飲料水の販売数と麦茶の間に正の相関が認められるからといって、気温が無関係とは言い切れない。気温が影響している可能性を考慮する必要がある。
c. 清涼飲料水と麦茶の間、気温と清涼飲料水の間、気温と麦茶の間に正の相関が認められる場合、清涼飲料水と麦茶の間の相関が疑似相関ではないとは限らない。むしろ、気温という共通因子があるため、疑似相関の可能性が高い。
d. 清涼飲料水、麦茶、気温のそれぞれの相関係数が全て疑似相関である、というのは極端な考え方である。変数の間に関係がないとは言い切れない。
上記を踏まえると、気温が介在している可能性を指摘しているaが最も適切な考え方である。
3. 最終的な答え
a. 清涼飲料水と麦茶の間には正の相関が認められるが、気温も清涼飲料水と麦茶のそれぞれと相関関係がみられることから、その背後には気温が介在しているという疑似相関を疑うことが出来る