まず、与えられた3次方程式の左辺を f(x) とおきます。 f(x)=x3−2x2+(a−3)x+a f(x) を因数分解することを考えます。x=−1 を代入すると、 f(−1)=(−1)3−2(−1)2+(a−3)(−1)+a=−1−2−a+3+a=0 したがって、f(x) は (x+1) を因数に持つことがわかります。そこで、f(x) を (x+1) で割ります。 f(x)=(x+1)(x2−3x+a) 与えられた3次方程式が2重解を持つためには、次の2つの場合が考えられます。
(1) x2−3x+a=0 が x=−1 を解に持つ場合。 (2) x2−3x+a=0 が重解を持つ場合。 (1)の場合、x=−1 を x2−3x+a=0 に代入すると、 (−1)2−3(−1)+a=0 1+3+a=0 このとき、x2−3x−4=0 となり、(x+1)(x−4)=0 なので、x=−1,4。したがって、x3−2x2−7x−4=(x+1)2(x−4)=0となり、x=−1を重解に持ちます。 (2)の場合、x2−3x+a=0 が重解を持つとき、判別式 D=0 となります。 D=(−3)2−4(1)(a)=9−4a=0 このとき、x2−3x+49=0 となり、(x−23)2=0 なので、x=23。 したがって、f(x)=(x+1)(x−23)2=0となり、x=23を重解に持ちます。