与えられた5つの命題について、前文が後文であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、あるいはどれでもないかを答える問題です。選択肢は以下の通りです。 * 0: 必要十分条件である * 1: 必要条件であるが十分条件ではない * 2: 十分条件であるが必要条件ではない * 3: 必要条件でも十分条件でもない (1) $a \geq 4$ かつ $b \geq 4$ であることは、$a+b \geq 8$ かつ $ab \geq 16$ であるための? (2) $\triangle ABC$ において、$\cos A < 0$ であることは、$\triangle ABC$ が鈍角三角形であるための? (3) $x^2 - 2x - 8 < 0$ であることは、$|x-1| < 3$ であるための? (4) $p+q$, $pq$ がともに無理数であることは、$p$, $q$ がともに無理数であるための? (5) 2次方程式 $x^2 + ax + b = 0$ が異なる2つの実数解をもつことは、$b < 0$ となるための?

代数学命題必要条件十分条件不等式二次方程式三角比無理数判別式
2025/5/16
はい、承知いたしました。問題の解答を作成します。

1. 問題の内容

与えられた5つの命題について、前文が後文であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、あるいはどれでもないかを答える問題です。選択肢は以下の通りです。
* 0: 必要十分条件である
* 1: 必要条件であるが十分条件ではない
* 2: 十分条件であるが必要条件ではない
* 3: 必要条件でも十分条件でもない
(1) a4a \geq 4 かつ b4b \geq 4 であることは、a+b8a+b \geq 8 かつ ab16ab \geq 16 であるための?
(2) ABC\triangle ABC において、cosA<0\cos A < 0 であることは、ABC\triangle ABC が鈍角三角形であるための?
(3) x22x8<0x^2 - 2x - 8 < 0 であることは、x1<3|x-1| < 3 であるための?
(4) p+qp+q, pqpq がともに無理数であることは、pp, qq がともに無理数であるための?
(5) 2次方程式 x2+ax+b=0x^2 + ax + b = 0 が異なる2つの実数解をもつことは、b<0b < 0 となるための?

2. 解き方の手順

(1) a4a \geq 4 かつ b4a+b8b \geq 4 \Rightarrow a+b \geq 8 かつ ab16ab \geq 16 が成り立つかを確認します。
a+b4+4=8a+b \geq 4+4=8, ab4×4=16ab \geq 4 \times 4 = 16 となるので、この命題は真です。
a+b8a+b \geq 8 かつ ab16a4ab \geq 16 \Rightarrow a \geq 4 かつ b4b \geq 4 が成り立つかを確認します。
a+b=8a+b=8, ab=16ab=16の時、a=4a=4, b=4b=4となります。
しかし、a+b=9a+b=9, ab=16ab=16の時、a=9±172a=\frac{9 \pm \sqrt{17}}{2}となり、a4a \geq 4, b4b \geq 4とは限りません。
したがって、必要条件であるが十分条件ではありません。
(2) cosA<0A\cos A < 0 \Leftrightarrow A が鈍角。よって、ABC\triangle ABC において cosA<0\cos A < 0 であることは、ABC\triangle ABC が鈍角三角形であるための必要十分条件です。
(3) x22x8<0x^2 - 2x - 8 < 0 を解くと、(x4)(x+2)<0(x-4)(x+2) < 0 より 2<x<4-2 < x < 4
x1<3|x-1| < 3 を解くと、 3<x1<3-3 < x-1 < 3 より 2<x<4-2 < x < 4
よって、必要十分条件です。
(4) p+qp+qpqpq がともに無理数であることは、ppqq がともに無理数であるための十分条件ではありません。例えば、p=2p = \sqrt{2}, q=2q = -\sqrt{2} のとき、p+q=0p+q = 0 は有理数、pq=2pq = -2 は有理数ですが、p,qp, q は無理数です。よって、十分条件ではありません。
p+qp+qpqpq がともに無理数であることは、ppqq がともに無理数であるための必要条件でもありません。p=2p = \sqrt{2}, q=1q = 1とすると、p+q=2+1p+q=\sqrt{2}+1, pq=2pq=\sqrt{2}となり、p+qp+qpqpqはともに無理数ですが、q=1q=1は無理数ではありません。よって必要条件でもありません。
したがって、必要条件でも十分条件でもありません。
(5) 2次方程式 x2+ax+b=0x^2 + ax + b = 0 が異なる2つの実数解をもつ \Leftrightarrow 判別式 D=a24b>0D = a^2 - 4b > 0
b<04b>0b < 0 \Rightarrow -4b > 0 より a24b>0a^2 - 4b > 0 となるので、b<0b < 0 は異なる2つの実数解をもつための十分条件です。
しかし、a24b>0a^2 - 4b > 0 であっても b0b \geq 0 の場合もあるので、b<0b < 0 は異なる2つの実数解をもつための必要条件ではありません。
したがって、十分条件であるが必要条件ではありません。

3. 最終的な答え

ア: 1
イ: 0
ウ: 0
エ: 3
オ: 2

「代数学」の関連問題

与えられた数式は絶対値を含んだ式、$|2x - 3|$ です。この数式について、特に指示がないため、ここでは絶対値の記号を取り払う方法を記述します。

絶対値不等式場合分け
2025/5/16

## 回答

因数分解式の展開二乗の公式
2025/5/16

$x = -4$、 $y = \frac{3}{2}$ のとき、$x^2 - 6xy + 8y^2$ の値を求めます。

式の計算代入多項式
2025/5/16

$x+y+z = xy+yz+zx = 2\sqrt{2}+1$ かつ $xyz=1$ のとき、$\frac{x}{yz} + \frac{y}{zx} + \frac{z}{xy}$ の値を求める問...

対称式式の計算因数分解解の公式
2025/5/16

初項が1、公比が2、末項が64である等比数列の和を求めます。

等比数列数列の和数列指数
2025/5/16

与えられた式 $x^3 + 3xy + y^3 - 1$ を因数分解します。

因数分解多項式3次式
2025/5/16

与えられた2つの式を因数分解する問題です。 (1) $x^2 + 3xy + y^2 - 1$ (2) $x^3 - 8y^3 - z^3 - 6xyz$

因数分解多項式数式変形解の公式
2025/5/16

与えられた式 $(x-y)^2 + (x-y) - 6$ を因数分解しなさい。画像にあるように、$x-y = m$ とおいて計算する。

因数分解二次式式の展開
2025/5/16

2次方程式 $ax^2 + bx + c = 0$ の解の公式を完成させる問題です。

二次方程式解の公式代数
2025/5/16

与えられた式 $(x-2y)a + (2y-x)b$ を因数分解する問題です。

因数分解式の変形
2025/5/16