高さ39.2mのビルの屋上から、小球を初速度9.8m/sで鉛直下向きに投げ下ろした。重力加速度の大きさを9.8m/s$^2$として、以下の問いに答える。 (1) 小球が地面に達するのは何s後か。 (2) 小球が地面に達する直前の速さを求めよ。 (3) 小球がビルの中央を通過するときの速さを求めよ。

応用数学物理力学等加速度運動運動方程式自由落下
2025/5/25

1. 問題の内容

高さ39.2mのビルの屋上から、小球を初速度9.8m/sで鉛直下向きに投げ下ろした。重力加速度の大きさを9.8m/s2^2として、以下の問いに答える。
(1) 小球が地面に達するのは何s後か。
(2) 小球が地面に達する直前の速さを求めよ。
(3) 小球がビルの中央を通過するときの速さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 小球が地面に達するまでの時間
鉛直下向きを正とする。等加速度運動の公式 y=v0t+12gt2y = v_0t + \frac{1}{2}gt^2 を用いる。
ここで、y=39.2y = 39.2m, v0=9.8v_0 = 9.8m/s, g=9.8g = 9.8m/s2^2である。
39.2=9.8t+12×9.8t239.2 = 9.8t + \frac{1}{2} \times 9.8t^2
39.2=9.8t+4.9t239.2 = 9.8t + 4.9t^2
4.9t2+9.8t39.2=04.9t^2 + 9.8t - 39.2 = 0
t2+2t8=0t^2 + 2t - 8 = 0
(t+4)(t2)=0(t+4)(t-2) = 0
t=4,2t = -4, 2
時間の値は正なので、t=2t=2 s。
(2) 小球が地面に達する直前の速さ
等加速度運動の公式 v=v0+gtv = v_0 + gt を用いる。
v=9.8+9.8×2v = 9.8 + 9.8 \times 2
v=9.8+19.6v = 9.8 + 19.6
v=29.4v = 29.4 m/s
(3) 小球がビルの中央を通過するときの速さ
ビルの高さは39.2mなので、中央は19.6m。等加速度運動の公式 v2v02=2gyv^2 - v_0^2 = 2gy を用いる。
v29.82=2×9.8×19.6v^2 - 9.8^2 = 2 \times 9.8 \times 19.6
v2=9.82+2×9.8×19.6v^2 = 9.8^2 + 2 \times 9.8 \times 19.6
v2=9.82+4×9.82=5×9.82v^2 = 9.8^2 + 4 \times 9.8^2 = 5 \times 9.8^2
v=5×9.82=9.85v = \sqrt{5 \times 9.8^2} = 9.8\sqrt{5}
v9.8×2.236v \approx 9.8 \times 2.236
v21.9v \approx 21.9 m/s

3. 最終的な答え

(1) 2 s
(2) 29.4 m/s
(3) 21.9 m/s

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