条件 $x^2 + y^2 \leq 9$ および $x \geq 0$ のもとで、$z = -x + y$ の最大値と最小値を求めよ。

応用数学最大最小不等式領域線形計画法
2025/6/19

1. 問題の内容

条件 x2+y29x^2 + y^2 \leq 9 および x0x \geq 0 のもとで、z=x+yz = -x + y の最大値と最小値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、x2+y29x^2 + y^2 \leq 9 を満たす領域は、原点を中心とする半径3の円の内部と境界です。さらに、x0x \geq 0という条件が加わるので、この円の右半分(x軸を含む)が領域となります。
z=x+yz = -x + y より、y=x+zy = x + z となります。
これは傾き1、y切片zの直線を表します。
x2+y2=9x^2 + y^2 = 9y=x+zy=x+zが接するとき、x2+(x+z)2=9x^2+(x+z)^2=9
x2+x2+2xz+z2=9x^2+x^2+2xz+z^2=9
2x2+2xz+z29=02x^2+2xz+z^2-9=0
判別式D/4=(z)22(z29)=z22z2+18=z2+18=0D/4 = (z)^2 - 2(z^2-9) = z^2 - 2z^2 + 18 = -z^2+18=0
z2=18z^2 = 18
z=±32z = \pm 3\sqrt{2}
x2+y29x^2 + y^2 \leq 9 かつ x0x \geq 0 を満たす範囲で、y=x+zy = x + z が存在するためには、zzの値に制限があります。
x=0x=0のとき、3y3-3 \leq y \leq 3
y=x+zy=x+zだから、3z3-3 \leq z \leq 3
y=x+zy = x + z が円 x2+y2=9x^2 + y^2 = 9 と接するとき、z=±32z = \pm 3\sqrt{2} です。
x0x\geq 0 の条件より、求める領域におけるzの最大値は323\sqrt{2}であり、最小値は-3です。
z=32z=3\sqrt{2} となるのは、2x2+2x(32)+189=02x^2+2x(3\sqrt{2})+18-9=0, 2x2+62x+9=02x^2+6\sqrt{2}x+9=0, x2+32x+92=0x^2+3\sqrt{2}x+\frac{9}{2}=0, (x+322)2=0(x+\frac{3\sqrt{2}}{2})^2=0, x=322x=-\frac{3\sqrt{2}}{2}のときです。
y=x+z=322+32=322y=x+z=-\frac{3\sqrt{2}}{2}+3\sqrt{2} = \frac{3\sqrt{2}}{2}
x=322x=-\frac{3\sqrt{2}}{2}は、x0x \geq 0を満たさないため不適です。
x=0x=0のとき、yyが最大となるのはy=3y=3のときであり、z=x+y=0+3=3z = -x + y = 0 + 3 = 3
x=3x=3のとき、yyが最小となるのはy=0y=0のときであり、z=x+y=3+0=3z = -x + y = -3 + 0 = -3
x=0x=0のとき、y=3y=-3となることはない。
x=0x=0のとき、3y3-3 \leq y \leq 3
したがって、z=x+yz = -x + y の最大値は z=3z = 3 (x=0, y=3)で、最小値は z=3z = -3 (x=3, y=0)となります。
また、y=x+zy = x+z が円 x2+y2=9x^2+y^2 = 9 に接するときを考えます。
x2+(x+z)2=9x^2 + (x+z)^2 = 9
2x2+2xz+z29=02x^2 + 2xz + z^2 - 9 = 0
この2次方程式が実数解を持つ条件は判別式 D0D \geq 0
D/4=z22(z29)=z2+180D/4 = z^2 - 2(z^2-9) = -z^2 + 18 \geq 0
z218z^2 \leq 18
32z32-3\sqrt{2} \leq z \leq 3\sqrt{2}
x0x \geq 0 より、最大値は z=32z = 3\sqrt{2} (4.24\approx 4.24)、最小値は z=3z = -3 です。

3. 最終的な答え

最大値:323\sqrt{2}
最小値:3-3

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