不等式 $2x - 3 > a + 8x$ について、以下の3つの問いに答えます。 (1) 解が $x < 1$ となるように、定数 $a$ の値を定めます。 (2) 解が $x = 0$ を含むように、定数 $a$ の値の範囲を定めます。 (3) この不等式を満たす $x$ のうち、最大の整数が 0 となるように、定数 $a$ の値の範囲を定めます。

代数学不等式一次不等式解の範囲定数
2025/5/28
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

不等式 2x3>a+8x2x - 3 > a + 8x について、以下の3つの問いに答えます。
(1) 解が x<1x < 1 となるように、定数 aa の値を定めます。
(2) 解が x=0x = 0 を含むように、定数 aa の値の範囲を定めます。
(3) この不等式を満たす xx のうち、最大の整数が 0 となるように、定数 aa の値の範囲を定めます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた不等式を変形します。
2x3>a+8x2x - 3 > a + 8x
6x>a+3-6x > a + 3
x<a+36x < -\frac{a+3}{6}
(1) 解が x<1x < 1 となるように aa の値を定めます。
a+36=1-\frac{a+3}{6} = 1 となればよいので、
(a+3)=6-(a+3) = 6
a3=6-a - 3 = 6
a=9-a = 9
a=9a = -9
となります。
しかし、x<1x<1となるためには、x<a+36x<-\frac{a+3}{6}a+36-\frac{a+3}{6}が1と等しければよいわけではありません。 a+36=1-\frac{a+3}{6}=1 となる時に、 x<1x<1になります。一方で、a+36>1-\frac{a+3}{6}>1であれば、x<a+36<1x<-\frac{a+3}{6}<1なので、x<1x<1となります。したがって、a+361-\frac{a+3}{6} \ge 1となる必要があります。
(a+3)6-(a+3) \ge 6
a36-a - 3 \ge 6
a9-a \ge 9
a9a \le -9
(2) 解が x=0x = 0 を含むように aa の値の範囲を定めます。
x=0x = 0 が解であるということは、0<a+360 < -\frac{a+3}{6} が成り立つということです。
0<a+360 < -\frac{a+3}{6}
0>a+360 > \frac{a+3}{6}
0>a+30 > a + 3
a<3a < -3
(3) この不等式を満たす xx のうち、最大の整数が 0 となるように aa の値の範囲を定めます。
x<a+36x < -\frac{a+3}{6} を満たす最大の整数が 0 であるということは、
0<a+3610 < -\frac{a+3}{6} \le 1 が成り立つということです。
0<a+360 < -\frac{a+3}{6} は (2) より a<3a < -3 です。
a+361-\frac{a+3}{6} \le 1 については、(1) と同様に、
(a+3)6-(a+3) \le 6
a36-a - 3 \le 6
a9-a \le 9
a9a \ge -9
したがって、9a<3-9 \le a < -3 となります。

3. 最終的な答え

(1) a9a \le -9
(2) a<3a < -3
(3) 9a<3-9 \le a < -3

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