B1の(1)~(5)の問題を解く。 (1) $3x^2 - 2xy - y^2$ を因数分解する。 (2) 実数 $x$ について、$|x| < 1$ は $x > -2$ であるための何条件か。 (3) $\angle C = 90^\circ$ の直角三角形ABCにおいて、AC = 5, BC = 12 である。$\angle A = \theta$ とするとき、$tan\theta$ と $sin\theta$ を求める。 (4) 大人5人、子ども4人から3人を選ぶとき、選んだ3人がすべて大人となる選び方と、大人も子どもも含まれる選び方の総数を求める。 (5) 7つのデータ 7, 9, 12, 22, 34, a-15, a+1 の中央値が16であるとき、$a$の値と四分位範囲を求める。

代数学因数分解不等式三角比組み合わせ中央値四分位範囲データの分析
2025/6/5

1. 問題の内容

B1の(1)~(5)の問題を解く。
(1) 3x22xyy23x^2 - 2xy - y^2 を因数分解する。
(2) 実数 xx について、x<1|x| < 1x>2x > -2 であるための何条件か。
(3) C=90\angle C = 90^\circ の直角三角形ABCにおいて、AC = 5, BC = 12 である。A=θ\angle A = \theta とするとき、tanθtan\thetasinθsin\theta を求める。
(4) 大人5人、子ども4人から3人を選ぶとき、選んだ3人がすべて大人となる選び方と、大人も子どもも含まれる選び方の総数を求める。
(5) 7つのデータ 7, 9, 12, 22, 34, a-15, a+1 の中央値が16であるとき、aaの値と四分位範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 因数分解:3x22xyy2=(3x+y)(xy)3x^2 - 2xy - y^2 = (3x+y)(x-y)
(2) x<1|x| < 1 より 1<x<1-1 < x < 1x>2x > -21<x<1-1 < x < 1 ならば x>2x > -2 は常に成り立つので、十分条件。しかし、x>2x > -2 でも 1<x<1-1 < x < 1 が成り立つとは限らないので必要条件ではない。したがって、3.十分条件であるが、必要条件ではない。
(3) tanθ=BCAC=125tan\theta = \frac{BC}{AC} = \frac{12}{5}。三平方の定理より AB=AC2+BC2=52+122=25+144=169=13AB = \sqrt{AC^2 + BC^2} = \sqrt{5^2 + 12^2} = \sqrt{25+144} = \sqrt{169} = 13sinθ=BCAB=1213sin\theta = \frac{BC}{AB} = \frac{12}{13}
(4) 3人とも大人となる選び方は、5C3=5!3!2!=5×42×1=10_5C_3 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10通り。3人を選ぶ方法は全部で 9C3=9!3!6!=9×8×73×2×1=84_9C_3 = \frac{9!}{3!6!} = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 84通り。大人だけの場合を除くと、大人も子どもも含まれる選び方は 8410=7484 - 10 = 74通り。
(5) データを小さい順に並べると a-15, a+1が含まれる。中央値が16なので、並び替えたデータの中央値が16になる。
並び替えたデータは7, 9, 12, a-15, a+1, 22, 34。中央値は4番目の値なので、a15<16a-15 < 16 かつ a+1>16a+1 > 16 でないと中央値が16にならない。
与えられた7つの数を小さい順に並べると:
a-15, a+1, 7, 9, 12, 22, 34
中央値が16であることから、並び順として以下のパターンが考えられる。
パターン1:a-15, 7, 9, 12, a+1, 22, 34 => a-15 < 16 < a+1
パターン2:7, 9, a-15, 12, a+1, 22, 34 => a-15<16<a+1
パターン3:7, 9, 12, a-15, a+1, 22, 34
a-15 < a+1なので、並び順に注意が必要。
中央値が16であるためには、a-15, a+1 がデータのどこにあるかで場合分けする。
7, 9, 12, a-15, a+1, 22, 34
この場合、中央値は a-15 になり、a-15 = 16 より、a = 31。
この時、a-15 = 16, a+1 = 32となり、データの並びは 7, 9, 12, 16, 22, 32, 34
この場合、中央値は 16になる。
四分位範囲は Q3Q1Q_3 - Q_1 で求める。
Q1Q_1は、7, 9, 12 の中央値なので Q1=9Q_1 = 9
Q3Q_3は、22, 32, 34 の中央値なので Q3=32Q_3 = 32
したがって、四分位範囲は 329=2332 - 9 = 23

3. 最終的な答え

(1) (3x+y)(xy)(3x+y)(x-y)
(2) 3
(3) tanθ=125tan\theta = \frac{12}{5}, sinθ=1213sin\theta = \frac{12}{13}
(4) 10, 74
(5) a=31a = 31, 四分位範囲 = 23

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