クラブの部長選挙と委員選出に関する問題です。 (1) 会話文中の空欄を埋めます。 (2) 13人の部員から委員を1人選ぶとき、大志さんが必ず委員になるために必要な票数を求めます。 (3) 13人の部員から委員を2人選ぶとき、大志さんが必ず委員になるために必要な票数を求めます。

確率論・統計学場合の数組合せ選挙条件付き確率
2025/6/2

1. 問題の内容

クラブの部長選挙と委員選出に関する問題です。
(1) 会話文中の空欄を埋めます。
(2) 13人の部員から委員を1人選ぶとき、大志さんが必ず委員になるために必要な票数を求めます。
(3) 13人の部員から委員を2人選ぶとき、大志さんが必ず委員になるために必要な票数を求めます。

2. 解き方の手順

(1) アについて
大志さんが自分ともう1人だけに票が集まった場合、票が多い方が必ず部長になれるので、大志さんが過半数、つまり6票取れば必ず部長になれます。
よって、アには6が入ります。
イについて
大志さんの得票を xx とすると、残りの票数は 11x11 - x です。大志さんが必ず1位になるためには、自分の得票数 xx が残りの票数 11x11-x 以上でなければなりません。
よって、x11xx \geq 11-x という不等式ができます。
したがって、イには \geq が入ります。
(2) 13人の部員から委員を1人選ぶ場合、大志さんが xx 票を得票したとします。他の部員の票数は合計で 13x13 - x 票です。大志さんが必ず委員になるためには、xx が他のどの部員の得票数よりも多い必要があります。他の部員が最も有利な状況は、他の部員全員がほぼ同じ票数を得ている場合です。
仮に、他の12人がそれぞれ1票ずつ取ったとすると、合計12票です。
この場合、大志さんが1票でも多く票を得て、他の誰よりも多くの票を得る必要があります。
大志さん以外の部員が最大で得られる票数を mm とすると、x>mx > m が成り立てば良いことになります。
ここで、13x12m13 - x \leq 12m かつ x>mx > m が必要となります。大志さんが必ず委員になるためには、大志さんの票数が他の誰よりも多くなければなりません。他の部員の票がなるべく集中するように考えると、大志さん以外の票が1人に集中し、その人が他の人より1票少ないという状況を考えます。
つまり、大志さんの票数を xx とすると、xx131322 で割った数(6.56.5)以上の最小の整数でなければなりません。したがって、x=7x = 7 です。
x=7x = 7 のとき、他の12人の中で、1人が最大で6票獲得できます。
大志さんが7票以上得票すれば、必ず委員になれます。
(3) 13人の部員から委員を2人選ぶ場合、大志さんが必ず委員になるためには、上位2人に入る必要があります。
他の12人のうち1人が大志さん以上の票を得ると、大志さんは上位2人に入ることができません。
他の12人がなるべく票を集中させるように考える必要があります。大志さんの得票を xx とすると、残りの票は 13x13-x です。大志さんが確実に上位2人に入るためには、少なくとも xx 票が必要です。
他の12人が最大でxx票獲得する場合に、大志さんが委員になるためには、xx13/3=4.33...13/3 = 4.33... より大きくなくてはいけません。そうすると、上位3人が同数になる可能性があるため、少なくとも4票を獲得する必要がある。大志さんが確実に上位2人に入るためには、他の人たちにできる限り票が集中しないようにする必要があるので、大志さんが nn 票を得ているとき、もう一人の委員の得票数も nn 票だと仮定することができます。そのとき、13n13-n 票が他の人たちに配られます。この票をできるだけ1人に集中させた方が、大志さんにとって不利になります。
大志さんの票数が xx である場合、もう一人の当選者の票数も xx であり、他の11人の票の合計は 132x13 - 2x です。この 132x13 - 2x をできるだけ1人に集中させると、その人は最大で 132x13 - 2x 票を得ることになります。大志さんが必ず委員になるためには、x>132xx > 13 - 2x が成り立たなければなりません。
3x>133x > 13
x>13/3=4.333...x > 13/3 = 4.333...
したがって、大志さんは最低5票必要です。

3. 最終的な答え

(1) ア: 6, イ: \geq
(2) 7票
(3) 5票

「確率論・統計学」の関連問題

ある大学で、4人に1人が自転車で通学しています。無作為に選んだ5人の学生のうち、自転車で通学している学生が0人, 1人, 2人, 3人, 4人, 5人である確率をそれぞれ求め、小数点第4位で四捨五入し...

二項分布確率統計
2025/6/5

## 問題の要約

回帰分析散布図相関係数記述統計推測統計
2025/6/5

H電器製の洗濯機の寿命Xは平均10年の指数分布に従う。(1) 寿命Xが従う確率密度関数$f(x)$を求める。(2) 5年以内に洗濯機が壊れる確率$P(0 \le X \le 5)$を求める。

指数分布確率密度関数積分確率
2025/6/5

A大学のU教授の単位認定が以前よりも厳しくなったかどうかを判断するために、受講者の80%が単位を取得できるという帰無仮説を有意水準5%で左側検定を行います。受講者100人中73人が単位を取得したという...

統計的仮説検定二項分布正規分布有意水準片側検定
2025/6/5

H電器製の洗濯機の寿命Xが平均10年の指数分布に従うとき、(1)寿命Xが従う確率密度関数を求め、(2)5年以内に洗濯機が壊れる確率を求めます。

指数分布確率密度関数積分確率
2025/6/5

帰無仮説 $H_0: p = p_0$、対立仮説 $H_1: p \neq p_0$ に対して、検定統計量 $Z = \frac{\bar{p} - p_0}{\sqrt{p_0(1-p_0)/n}}...

仮説検定統計的推測両側検定有意水準標準正規分布
2025/6/5

確率変数$X$に対して、変数変換$Y = aX + b$によって定義される新たな確率変数$Y$の確率密度関数$g(y)$を求めます。ただし、$X$の確率密度関数を$f(x)$とします。

確率変数確率密度関数変数変換確率分布
2025/6/5

母平均の検定において、帰無仮説が $H_0: \mu = 100$ であるとき、両側検定における対立仮説として適切なものを選ぶ問題です。

仮説検定母平均両側検定統計的推測
2025/6/5

与えられた統計的仮説検定に関する記述の中から、正しいものをすべて選択する問題です。ただし、帰無仮説 $H_0$ は正しいものとします。記述は以下の通りです。 * 第1種の誤りとは、$H_0$ を棄...

統計的仮説検定第1種の誤り第2種の誤り帰無仮説
2025/6/5

確率変数 $X$ に対して、変数変換 $Y = aX + b$ を行ったとき、新たな確率変数 $Y$ の確率密度関数 $g(y)$ を求める問題です。ここで、$X$ の確率密度関数を $f(x)$ と...

確率変数確率密度関数変数変換確率分布
2025/6/5