H電器製の洗濯機の寿命Xが平均10年の指数分布に従うとき、(1)寿命Xが従う確率密度関数を求め、(2)5年以内に洗濯機が壊れる確率を求めます。

確率論・統計学指数分布確率密度関数積分確率
2025/6/5

1. 問題の内容

H電器製の洗濯機の寿命Xが平均10年の指数分布に従うとき、(1)寿命Xが従う確率密度関数を求め、(2)5年以内に洗濯機が壊れる確率を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 指数分布の確率密度関数は一般的に、
f(x)=λeλxf(x) = \lambda e^{-\lambda x} (x0x \geq 0)
と表されます。ここで、λ\lambda は率パラメータであり、平均が 1λ\frac{1}{\lambda} です。問題文より、平均が10年なので、
1λ=10\frac{1}{\lambda} = 10
したがって、
λ=110\lambda = \frac{1}{10}
よって、確率密度関数は、
f(x)=110e110xf(x) = \frac{1}{10} e^{-\frac{1}{10}x} (x0x \geq 0)
(2) 5年以内に洗濯機が壊れる確率は、P(0X5)P(0 \leq X \leq 5) であり、これは確率密度関数を0から5まで積分することで求められます。
P(0X5)=05f(x)dx=05110e110xdxP(0 \leq X \leq 5) = \int_{0}^{5} f(x) dx = \int_{0}^{5} \frac{1}{10} e^{-\frac{1}{10}x} dx
=[e110x]05=e110(5)(e110(0)) = \left[ -e^{-\frac{1}{10}x} \right]_{0}^{5} = -e^{-\frac{1}{10}(5)} - (-e^{-\frac{1}{10}(0)})
=e12+1=11e= -e^{-\frac{1}{2}} + 1 = 1 - \frac{1}{\sqrt{e}}

3. 最終的な答え

(1) ア=10, ウエ=10
(2) オ=1, カ=1

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