白玉2つと赤玉5つが入っている袋から1個の玉を取り出し、色を調べてから袋に戻す操作を40回繰り返す。白玉を取り出す回数 $X$ は二項分布 $B(n, p)$ に従う。 (1) $n$ と $p$ を求める。 (2) $E(X)$, $V(X)$, $\sigma(X)$ を求める。

確率論・統計学確率二項分布期待値分散標準偏差
2025/6/6

1. 問題の内容

白玉2つと赤玉5つが入っている袋から1個の玉を取り出し、色を調べてから袋に戻す操作を40回繰り返す。白玉を取り出す回数 XX は二項分布 B(n,p)B(n, p) に従う。
(1) nnpp を求める。
(2) E(X)E(X), V(X)V(X), σ(X)\sigma(X) を求める。

2. 解き方の手順

(1)
袋には白玉が2つ、赤玉が5つ入っているので、玉の総数は7つ。
1回の試行で白玉を取り出す確率は p=27p = \frac{2}{7}
試行回数は n=40n = 40
よって、XX は二項分布 B(40,27)B(40, \frac{2}{7}) に従う。
(2)
二項分布 B(n,p)B(n, p) に従う確率変数 XX について、期待値 E(X)E(X), 分散 V(X)V(X), 標準偏差 σ(X)\sigma(X) はそれぞれ以下の式で計算できる。
E(X)=npE(X) = np
V(X)=np(1p)V(X) = np(1-p)
σ(X)=V(X)=np(1p)\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{np(1-p)}
E(X)=40×27=807E(X) = 40 \times \frac{2}{7} = \frac{80}{7}
V(X)=40×27×(127)=40×27×57=40049V(X) = 40 \times \frac{2}{7} \times (1 - \frac{2}{7}) = 40 \times \frac{2}{7} \times \frac{5}{7} = \frac{400}{49}
σ(X)=40049=40049=207\sigma(X) = \sqrt{\frac{400}{49}} = \frac{\sqrt{400}}{\sqrt{49}} = \frac{20}{7}

3. 最終的な答え

(1) 二項分布 B(40,27)B(\boxed{40}, \frac{\boxed{2}}{\boxed{7}})
(2)
E(X)=807E(X) = \frac{\boxed{80}}{\boxed{7}}
V(X)=40049V(X) = \frac{\boxed{400}}{\boxed{49}}
σ(X)=207\sigma(X) = \frac{\boxed{20}}{\boxed{7}}

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