関数 $f: [0, 1] \rightarrow [0, 1]$ が $[0, 1]$ 上で連続であるとする。このとき、$f(c) = c$ となる $c \in [0, 1]$ が存在することを示せ。

解析学連続性中間値の定理不動点
2025/6/3

1. 問題の内容

関数 f:[0,1][0,1]f: [0, 1] \rightarrow [0, 1][0,1][0, 1] 上で連続であるとする。このとき、f(c)=cf(c) = c となる c[0,1]c \in [0, 1] が存在することを示せ。

2. 解き方の手順

(1) 新しい関数 g(x)=f(x)xg(x) = f(x) - x を定義する。関数 f(x)f(x)[0,1][0, 1] 上で連続であるから、g(x)g(x)[0,1][0, 1] 上で連続である。
(2) x=0x = 0x=1x = 1 のときの g(x)g(x) の値を調べる。
g(0)=f(0)0=f(0)g(0) = f(0) - 0 = f(0).
f(x)f(x) の定義域と値域は [0,1][0, 1] であるから、0f(0)10 \leq f(0) \leq 1 である。従って、g(0)=f(0)0g(0) = f(0) \geq 0 である。
g(1)=f(1)1g(1) = f(1) - 1.
同様に、0f(1)10 \leq f(1) \leq 1 であるから、g(1)=f(1)10g(1) = f(1) - 1 \leq 0 である。
(3) もし g(0)=0g(0) = 0 ならば、f(0)=0f(0) = 0 となり、c=0c = 0f(c)=cf(c) = c を満たす解となる。
同様に、もし g(1)=0g(1) = 0 ならば、f(1)=1f(1) = 1 となり、c=1c = 1f(c)=cf(c) = c を満たす解となる。
(4) g(0)>0g(0) > 0 かつ g(1)<0g(1) < 0 の場合を考える。g(x)g(x)[0,1][0, 1] 上で連続であり、g(0)>0g(0) > 0 かつ g(1)<0g(1) < 0 であるから、中間値の定理より、g(c)=0g(c) = 0 となる c(0,1)c \in (0, 1) が存在する。
すなわち、f(c)c=0f(c) - c = 0 となる cc が存在する。
従って、f(c)=cf(c) = c となる c[0,1]c \in [0, 1] が存在する。

3. 最終的な答え

関数 f:[0,1][0,1]f: [0, 1] \rightarrow [0, 1][0,1][0, 1] 上で連続であるとき、f(c)=cf(c) = c となる c[0,1]c \in [0, 1] が存在する。

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