数列 $3, 4, 7, 16, 35, 68, \dots$ の一般項 $a_n$ を求める。

代数学数列一般項階差数列連立方程式多項式
2025/6/3

1. 問題の内容

数列 3,4,7,16,35,68,3, 4, 7, 16, 35, 68, \dots の一般項 ana_n を求める。

2. 解き方の手順

この数列の階差数列を調べる。
階差数列は 43=1,74=3,167=9,3516=19,6835=33,4-3=1, 7-4=3, 16-7=9, 35-16=19, 68-35=33, \dots となる。
さらに、この階差数列の階差数列を調べる。
31=2,93=6,199=10,3319=14,3-1=2, 9-3=6, 19-9=10, 33-19=14, \dots となる。
さらに、この階差数列の階差数列を調べる。
62=4,106=4,1410=4,6-2=4, 10-6=4, 14-10=4, \dots となる。
3回目の階差数列が定数 4 になったので、元の数列は3次式で表されると予想できる。
an=An3+Bn2+Cn+Da_n = An^3 + Bn^2 + Cn + D とおく。
a1=A+B+C+D=3a_1 = A+B+C+D = 3
a2=8A+4B+2C+D=4a_2 = 8A+4B+2C+D = 4
a3=27A+9B+3C+D=7a_3 = 27A+9B+3C+D = 7
a4=64A+16B+4C+D=16a_4 = 64A+16B+4C+D = 16
これらの連立方程式を解く。
a2a1=7A+3B+C=1a_2 - a_1 = 7A+3B+C = 1
a3a2=19A+5B+C=3a_3 - a_2 = 19A+5B+C = 3
a4a3=37A+7B+C=9a_4 - a_3 = 37A+7B+C = 9
さらに階差をとると
(19A+5B+C)(7A+3B+C)=12A+2B=2(19A+5B+C) - (7A+3B+C) = 12A+2B = 2
(37A+7B+C)(19A+5B+C)=18A+2B=6(37A+7B+C) - (19A+5B+C) = 18A+2B = 6
さらに階差をとると
(18A+2B)(12A+2B)=6A=4(18A+2B) - (12A+2B) = 6A = 4
A=23A = \frac{2}{3}
12A+2B=212A+2B=2 に代入して 12(23)+2B=212(\frac{2}{3}) + 2B = 2 より 8+2B=28+2B = 2 なので 2B=62B = -6 ゆえに B=3B = -3
7A+3B+C=17A+3B+C=1 に代入して 7(23)+3(3)+C=17(\frac{2}{3})+3(-3)+C=1 より 1439+C=1\frac{14}{3} -9 + C = 1 なので C=10143=163C = 10 - \frac{14}{3} = \frac{16}{3}
A+B+C+D=3A+B+C+D = 3 に代入して 233+163+D=3\frac{2}{3}-3+\frac{16}{3}+D = 3 より 1833+D=3\frac{18}{3} -3 + D = 3 なので 63+D=36-3+D=3 ゆえに 3+D=33+D=3 なので D=0D=0
したがって an=23n33n2+163na_n = \frac{2}{3}n^3 - 3n^2 + \frac{16}{3}n
an=2n39n2+16n3a_n = \frac{2n^3 - 9n^2 + 16n}{3}

3. 最終的な答え

an=2n39n2+16n3a_n = \frac{2n^3 - 9n^2 + 16n}{3}

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