$\triangle OAB$ において、辺 $OB$ を $2:1$ に内分する点を $C$、線分 $AC$ の中点を $M$ とする。直線 $OM$ と辺 $AB$ の交点を $D$ とする。 (1) $\vec{OD} = k \vec{OM}$ となる実数 $k$ の値を求めよ。 (2) $AD:DB$ を求めよ。

幾何学ベクトル内分線分の比
2025/6/3

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OBOB2:12:1 に内分する点を CC、線分 ACAC の中点を MM とする。直線 OMOM と辺 ABAB の交点を DD とする。
(1) OD=kOM\vec{OD} = k \vec{OM} となる実数 kk の値を求めよ。
(2) AD:DBAD:DB を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) まず、OM\vec{OM}OA\vec{OA}OC\vec{OC} で表す。MMACAC の中点なので、
OM=OA+OC2\vec{OM} = \frac{\vec{OA} + \vec{OC}}{2}
次に、OC\vec{OC}OB\vec{OB} で表す。CCOBOB2:12:1 に内分するので、
OC=23OB\vec{OC} = \frac{2}{3} \vec{OB}
したがって、
OM=OA+23OB2=12OA+13OB\vec{OM} = \frac{\vec{OA} + \frac{2}{3} \vec{OB}}{2} = \frac{1}{2} \vec{OA} + \frac{1}{3} \vec{OB}
次に、OD\vec{OD}OA\vec{OA}OB\vec{OB} で表す。DD は直線 OMOM 上にあるので、OD=kOM\vec{OD} = k \vec{OM} となる実数 kk が存在する。
OD=kOM=k(12OA+13OB)=k2OA+k3OB\vec{OD} = k \vec{OM} = k \left( \frac{1}{2} \vec{OA} + \frac{1}{3} \vec{OB} \right) = \frac{k}{2} \vec{OA} + \frac{k}{3} \vec{OB}
また、DD は直線 ABAB 上にあるので、OD=(1t)OA+tOB\vec{OD} = (1-t) \vec{OA} + t \vec{OB} となる実数 tt が存在する。
OD=(1t)OA+tOB\vec{OD} = (1-t) \vec{OA} + t \vec{OB}
OA\vec{OA}OB\vec{OB} は一次独立なので、
k2=1t\frac{k}{2} = 1-t
k3=t\frac{k}{3} = t
これらを連立して解くと、
k2=1k3\frac{k}{2} = 1 - \frac{k}{3}
k2+k3=1\frac{k}{2} + \frac{k}{3} = 1
5k6=1\frac{5k}{6} = 1
k=65k = \frac{6}{5}
(2) t=k3=6/53=25t = \frac{k}{3} = \frac{6/5}{3} = \frac{2}{5}
したがって、OD=(1t)OA+tOB=(125)OA+25OB=35OA+25OB\vec{OD} = (1-t) \vec{OA} + t \vec{OB} = (1-\frac{2}{5}) \vec{OA} + \frac{2}{5} \vec{OB} = \frac{3}{5} \vec{OA} + \frac{2}{5} \vec{OB}
OD=3OA+2OB5\vec{OD} = \frac{3 \vec{OA} + 2 \vec{OB}}{5}
DDABAB2:32:3 に内分するので、AD:DB=2:3AD:DB = 2:3

3. 最終的な答え

(1) k=65k = \frac{6}{5}
(2) AD:DB=2:3AD:DB = 2:3

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