4本のくじの中に当たりくじが1本あり、1本引いて元に戻す試行を48回繰り返す。当たりが出れば1回につき100円もらえるとき、1800円以上もらえる確率を求める。 (1) 当たりくじを引く回数 $X$ が従う二項分布 $B(48, p)$ を求めよ。 (2) $Z = \frac{X-a}{b}$ ($b > 0$) とするとき、$Z$ が標準正規分布 $N(0, 1)$ に従うとみなしてよいような定数 $a$, $b$ の値を求めよ。

確率論・統計学二項分布正規分布確率期待値分散標準偏差
2025/3/27

1. 問題の内容

4本のくじの中に当たりくじが1本あり、1本引いて元に戻す試行を48回繰り返す。当たりが出れば1回につき100円もらえるとき、1800円以上もらえる確率を求める。
(1) 当たりくじを引く回数 XX が従う二項分布 B(48,p)B(48, p) を求めよ。
(2) Z=XabZ = \frac{X-a}{b} (b>0b > 0) とするとき、ZZ が標準正規分布 N(0,1)N(0, 1) に従うとみなしてよいような定数 aa, bb の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 当たりくじを引く確率は p=14p = \frac{1}{4} なので、XX は二項分布 B(48,14)B(48, \frac{1}{4}) に従う。
(2) XX が二項分布 B(n,p)B(n, p) に従うとき、平均 E(X)=npE(X) = np、分散 V(X)=np(1p)V(X) = np(1-p) である。
この問題の場合、n=48n = 48, p=14p = \frac{1}{4} なので、
E(X)=48×14=12E(X) = 48 \times \frac{1}{4} = 12
V(X)=48×14×34=9V(X) = 48 \times \frac{1}{4} \times \frac{3}{4} = 9
標準偏差 σ=V(X)=9=3\sigma = \sqrt{V(X)} = \sqrt{9} = 3
nn が大きいとき、XX は近似的に正規分布 N(E(X),V(X))N(E(X), V(X)) に従う。
Z=XabZ = \frac{X - a}{b} が標準正規分布 N(0,1)N(0, 1) に従うとき、
a=E(X)=12a = E(X) = 12
b=σ=3b = \sigma = 3

3. 最終的な答え

(1) B(48,14)B(48, \frac{1}{4})
(2) a=12a = 12, b=3b = 3

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