関数 $y = \frac{x^2}{\sqrt{2x-1}}$ の導関数 $\frac{dy}{dx}$ を求めよ。

解析学導関数微分商の微分法則合成関数の微分法則
2025/6/10

1. 問題の内容

関数 y=x22x1y = \frac{x^2}{\sqrt{2x-1}} の導関数 dydx\frac{dy}{dx} を求めよ。

2. 解き方の手順

この問題を解くためには、商の微分法則と合成関数の微分法則(チェーンルール)を使用します。
商の微分法則は、関数 y=u(x)v(x)y = \frac{u(x)}{v(x)} の導関数が dydx=u(x)v(x)u(x)v(x)v(x)2\frac{dy}{dx} = \frac{u'(x)v(x) - u(x)v'(x)}{v(x)^2} で与えられるというものです。
この問題では、u(x)=x2u(x) = x^2v(x)=2x1v(x) = \sqrt{2x-1} とします。
まず、u(x)u(x)v(x)v(x) の導関数を求めます。
u(x)=2xu'(x) = 2x
v(x)=(2x1)1/2v(x) = (2x-1)^{1/2} なので、合成関数の微分法則を使うと、
v(x)=12(2x1)1/22=(2x1)1/2=12x1v'(x) = \frac{1}{2}(2x-1)^{-1/2} \cdot 2 = (2x-1)^{-1/2} = \frac{1}{\sqrt{2x-1}}
次に、商の微分法則の公式に当てはめます。
dydx=u(x)v(x)u(x)v(x)v(x)2=2x2x1x212x1(2x1)2\frac{dy}{dx} = \frac{u'(x)v(x) - u(x)v'(x)}{v(x)^2} = \frac{2x\sqrt{2x-1} - x^2\frac{1}{\sqrt{2x-1}}}{(\sqrt{2x-1})^2}
dydx=2x2x1x22x12x1\frac{dy}{dx} = \frac{2x\sqrt{2x-1} - \frac{x^2}{\sqrt{2x-1}}}{2x-1}
分子を整理するために、分子全体に 2x1\sqrt{2x-1} をかけます。分母にも同じく2x1\sqrt{2x-1}をかけます。
dydx=2x(2x1)x2(2x1)2x1=4x22xx2(2x1)2x1=3x22x(2x1)2x1\frac{dy}{dx} = \frac{2x(2x-1) - x^2}{(2x-1)\sqrt{2x-1}} = \frac{4x^2 - 2x - x^2}{(2x-1)\sqrt{2x-1}} = \frac{3x^2 - 2x}{(2x-1)\sqrt{2x-1}}
dydx=x(3x2)(2x1)3/2\frac{dy}{dx} = \frac{x(3x - 2)}{(2x-1)^{3/2}}

3. 最終的な答え

dydx=x(3x2)(2x1)3/2\frac{dy}{dx} = \frac{x(3x-2)}{(2x-1)^{3/2}}

「解析学」の関連問題

関数 $f(x) = \tan^{-1} \sqrt{\frac{x-1}{2-x}}$ の微分を求める問題です。

微分合成関数の微分逆三角関数
2025/6/11

与えられた4つの三角関数に関する式または不等式をそれぞれ解く問題です。 (1) $\cos 2\theta = -\cos \theta$ (2) $\sin 2\theta < \sin \thet...

三角関数三角関数の倍角の公式三角不等式三角方程式解の公式
2025/6/11

与えられた式を微分することを求められています。 与えられた式は $5\sqrt{(x^2+1)^4} \cdot 3\sqrt{(x^2+2)^2}$ です。

微分積の微分合成関数の微分指数
2025/6/11

$\tanh(x)$ を $\frac{\sqrt[5]{(x^2+1)^4}}{\sqrt[3]{(x^2+2)^2}}$ で微分する問題です。

微分合成関数の微分対数微分法双曲線関数
2025/6/11

画像には、以下の2つの式が含まれています。 * $\log \left| \tan \frac{x}{2} \right|$ * $x^{\sin^{-1} x}$ これらの式を微分する問題で...

微分対数関数三角関数合成関数逆三角関数
2025/6/11

関数 $f(x) = \log\sqrt{\frac{x+1}{x-1}}$ の微分を求める問題です。ここで $\log$ は自然対数とします。

微分対数関数合成関数の微分導関数
2025/6/11

関数 $f(x) = 2(e^x + e^{-x} \cos x) - x^3 - x^2$ の $x = 0$ における極大値・極小値を調べる。

関数の極値導関数テイラー展開指数関数三角関数
2025/6/11

$e^x \sin x$ の $x^6$ の項までのマクローリン展開を求める問題です。

マクローリン展開テイラー展開指数関数三角関数
2025/6/11

与えられた極限を計算します。 $\lim_{x \to 0} \left( \frac{1}{\sin^2 x} - \frac{1}{x^2} \right)$

極限テイラー展開ロピタルの定理三角関数
2025/6/11

画像に書かれている問題は、$e^x \sin{x}$ のマクローリン展開を求めることです。

マクローリン展開指数関数三角関数無限級数
2025/6/11