2次方程式 $x^2 - 2(a-1)x - 4a = 0$ が、 $-3 \le x \le 1$ の範囲に異なる2つの実数解を持つような定数 $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式解の配置判別式不等式
2025/6/11

1. 問題の内容

2次方程式 x22(a1)x4a=0x^2 - 2(a-1)x - 4a = 0 が、 3x1-3 \le x \le 1 の範囲に異なる2つの実数解を持つような定数 aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

与えられた2次方程式を f(x)=x22(a1)x4a=0f(x) = x^2 - 2(a-1)x - 4a = 0 とおく。
この2次方程式が 3x1-3 \le x \le 1 の範囲に異なる2つの実数解を持つための条件を考える。
(1) 判別式 D>0D > 0
異なる2つの実数解を持つためには、判別式が正である必要がある。
D=(2(a1))24(1)(4a)=4(a22a+1)+16a=4(a2+2a+1)=4(a+1)2D = (-2(a-1))^2 - 4(1)(-4a) = 4(a^2 - 2a + 1) + 16a = 4(a^2 + 2a + 1) = 4(a+1)^2
D>0D > 0 より、 4(a+1)2>04(a+1)^2 > 0。したがって、a1a \neq -1 である。
(2) 軸の位置
x=a1x = a-1 が、3<a1<1-3 < a-1 < 1 を満たす必要がある。
3<a1<1-3 < a-1 < 1 より、2<a<2-2 < a < 2 である。
(3) f(3)>0f(-3) > 0 かつ f(1)>0f(1) > 0
f(3)=(3)22(a1)(3)4a=9+6(a1)4a=9+6a64a=2a+3>0f(-3) = (-3)^2 - 2(a-1)(-3) - 4a = 9 + 6(a-1) - 4a = 9 + 6a - 6 - 4a = 2a + 3 > 0
よって、 2a>32a > -3 より、a>32a > -\frac{3}{2}
f(1)=122(a1)(1)4a=12(a1)4a=12a+24a=6a+3>0f(1) = 1^2 - 2(a-1)(1) - 4a = 1 - 2(a-1) - 4a = 1 - 2a + 2 - 4a = -6a + 3 > 0
よって、 6a>3-6a > -3 より、a<12a < \frac{1}{2}
(4) 端点での条件
f(3)=0f(-3) = 0またはf(1)=0f(1) = 0の場合、解が1つになる可能性があるので、条件を満たすかどうか確認する必要がある。
以上の条件をまとめると、
a1a \neq -1, 2<a<2-2 < a < 2, a>32a > -\frac{3}{2}, a<12a < \frac{1}{2}
したがって、 32<a<12-\frac{3}{2} < a < \frac{1}{2} かつ a1a \neq -1 となる。
32<a<12-\frac{3}{2} < a < \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

32<a<12-\frac{3}{2} < a < \frac{1}{2}

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