$n$ 個から $r$ 個選ぶ組み合わせの数 $_nC_r$ が、$_nC_r = _{n-1}C_{r-1} + _{n-1}C_r$ と表せることを、組み合わせの考え方を用いて説明します。ここで、$n$ 個から $r$ 個取り出す組み合わせを、特定の1個を含む場合と含まない場合に分けて考えます。
2025/6/13
1. 問題の内容
個から 個選ぶ組み合わせの数 が、 と表せることを、組み合わせの考え方を用いて説明します。ここで、 個から 個取り出す組み合わせを、特定の1個を含む場合と含まない場合に分けて考えます。
2. 解き方の手順
個のものから 個を選ぶ組み合わせ を考えます。
このとき、 個の中に特定の 1 つの要素 があるとします。
個の要素を選ぶ際に、この要素 を含む場合と含まない場合の2つに場合分けをします。
(i) 要素 を含む場合
要素 を含むので、残りの 個の要素を、 以外の 個の要素から選ぶことになります。
したがって、この場合の組み合わせの数は となります。
(ii) 要素 を含まない場合
要素 を含まないので、 個の要素全てを、 以外の 個の要素から選ぶことになります。
したがって、この場合の組み合わせの数は となります。
(i)と(ii)は互いに排反であり、これら全ての組み合わせを合わせると、 個から 個を選ぶ組み合わせ となります。
したがって、
が成り立ちます。