1から4までの数字が書かれたカードがそれぞれ4枚、3枚、2枚、1枚ある。この中から1枚引くときに出る数字を確率変数 $X$ とする。確率変数 $Y = 7X - 2$ の期待値 $E(Y)$ と標準偏差 $\sigma(Y)$ を求めなさい。

確率論・統計学確率変数期待値分散標準偏差確率分布
2025/3/29

1. 問題の内容

1から4までの数字が書かれたカードがそれぞれ4枚、3枚、2枚、1枚ある。この中から1枚引くときに出る数字を確率変数 XX とする。確率変数 Y=7X2Y = 7X - 2 の期待値 E(Y)E(Y) と標準偏差 σ(Y)\sigma(Y) を求めなさい。

2. 解き方の手順

まず、XX の確率分布を求め、期待値 E(X)E(X) と分散 V(X)V(X) を計算する。その後、E(Y)E(Y)σ(Y)\sigma(Y) を求める。
* **ステップ1: XX の確率分布を求める**
カードの総数は 4+3+2+1=104 + 3 + 2 + 1 = 10 枚である。それぞれの数字が出る確率は以下の通りである。
* P(X=1)=410=25P(X=1) = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
* P(X=2)=310P(X=2) = \frac{3}{10}
* P(X=3)=210=15P(X=3) = \frac{2}{10} = \frac{1}{5}
* P(X=4)=110P(X=4) = \frac{1}{10}
* **ステップ2: XX の期待値 E(X)E(X) を求める**
E(X)=i=14xiP(X=xi)E(X) = \sum_{i=1}^{4} x_i P(X=x_i)
E(X)=125+2310+315+4110=410+610+610+410=2010=2E(X) = 1 \cdot \frac{2}{5} + 2 \cdot \frac{3}{10} + 3 \cdot \frac{1}{5} + 4 \cdot \frac{1}{10} = \frac{4}{10} + \frac{6}{10} + \frac{6}{10} + \frac{4}{10} = \frac{20}{10} = 2
* **ステップ3: XX の2乗の期待値 E(X2)E(X^2) を求める**
E(X2)=i=14xi2P(X=xi)E(X^2) = \sum_{i=1}^{4} x_i^2 P(X=x_i)
E(X2)=1225+22310+3215+42110=25+1210+95+1610=410+1210+1810+1610=5010=5E(X^2) = 1^2 \cdot \frac{2}{5} + 2^2 \cdot \frac{3}{10} + 3^2 \cdot \frac{1}{5} + 4^2 \cdot \frac{1}{10} = \frac{2}{5} + \frac{12}{10} + \frac{9}{5} + \frac{16}{10} = \frac{4}{10} + \frac{12}{10} + \frac{18}{10} + \frac{16}{10} = \frac{50}{10} = 5
* **ステップ4: XX の分散 V(X)V(X) を求める**
V(X)=E(X2)[E(X)]2V(X) = E(X^2) - [E(X)]^2
V(X)=522=54=1V(X) = 5 - 2^2 = 5 - 4 = 1
* **ステップ5: YY の期待値 E(Y)E(Y) を求める**
Y=7X2Y = 7X - 2 より、
E(Y)=E(7X2)=7E(X)2=722=142=12E(Y) = E(7X - 2) = 7E(X) - 2 = 7 \cdot 2 - 2 = 14 - 2 = 12
* **ステップ6: YY の分散 V(Y)V(Y) を求める**
V(Y)=V(7X2)=72V(X)=491=49V(Y) = V(7X - 2) = 7^2 V(X) = 49 \cdot 1 = 49
* **ステップ7: YY の標準偏差 σ(Y)\sigma(Y) を求める**
σ(Y)=V(Y)=49=7\sigma(Y) = \sqrt{V(Y)} = \sqrt{49} = 7

3. 最終的な答え

期待値 E(Y)=12E(Y) = 12
標準偏差 σ(Y)=7\sigma(Y) = 7

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