1から5の数字が書かれたカードがあり、それぞれの枚数が与えられています。この中から1枚のカードを引くとき、出る数字を確率変数 $X$ とします。確率変数 $Y = -5X + 2$ の期待値 $E(Y)$ と標準偏差 $\sigma(Y)$ を求める問題です。

確率論・統計学期待値標準偏差確率変数確率分布分散
2025/3/29

1. 問題の内容

1から5の数字が書かれたカードがあり、それぞれの枚数が与えられています。この中から1枚のカードを引くとき、出る数字を確率変数 XX とします。確率変数 Y=5X+2Y = -5X + 2 の期待値 E(Y)E(Y) と標準偏差 σ(Y)\sigma(Y) を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、確率変数 XX の確率分布を求めます。カードの合計枚数は 4+3+2+1=104 + 3 + 2 + 1 = 10 枚です。
- P(X=1)=410=25P(X=1) = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
- P(X=2)=310P(X=2) = \frac{3}{10}
- P(X=4)=210=15P(X=4) = \frac{2}{10} = \frac{1}{5}
- P(X=5)=110P(X=5) = \frac{1}{10}
次に、確率変数 XX の期待値 E(X)E(X) を求めます。
E(X)=125+2310+415+5110=410+610+810+510=2310=2.3E(X) = 1 \cdot \frac{2}{5} + 2 \cdot \frac{3}{10} + 4 \cdot \frac{1}{5} + 5 \cdot \frac{1}{10} = \frac{4}{10} + \frac{6}{10} + \frac{8}{10} + \frac{5}{10} = \frac{23}{10} = 2.3
次に、E(X2)E(X^2) を求めます。
E(X2)=1225+22310+4215+52110=410+1210+3210+2510=7310=7.3E(X^2) = 1^2 \cdot \frac{2}{5} + 2^2 \cdot \frac{3}{10} + 4^2 \cdot \frac{1}{5} + 5^2 \cdot \frac{1}{10} = \frac{4}{10} + \frac{12}{10} + \frac{32}{10} + \frac{25}{10} = \frac{73}{10} = 7.3
次に、確率変数 XX の分散 V(X)V(X) を求めます。
V(X)=E(X2)[E(X)]2=7.3(2.3)2=7.35.29=2.01V(X) = E(X^2) - [E(X)]^2 = 7.3 - (2.3)^2 = 7.3 - 5.29 = 2.01
次に、確率変数 YY の期待値 E(Y)E(Y) を求めます。
E(Y)=E(5X+2)=5E(X)+2=52.3+2=11.5+2=9.5E(Y) = E(-5X + 2) = -5E(X) + 2 = -5 \cdot 2.3 + 2 = -11.5 + 2 = -9.5
次に、確率変数 YY の分散 V(Y)V(Y) を求めます。
V(Y)=V(5X+2)=(5)2V(X)=252.01=50.25V(Y) = V(-5X + 2) = (-5)^2V(X) = 25 \cdot 2.01 = 50.25
最後に、確率変数 YY の標準偏差 σ(Y)\sigma(Y) を求めます。
σ(Y)=V(Y)=50.25=7.0887234237.09\sigma(Y) = \sqrt{V(Y)} = \sqrt{50.25} = 7.088723423 \approx 7.09

3. 最終的な答え

期待値 E(Y)=9.5E(Y) = -9.5
標準偏差 σ(Y)=7.09\sigma(Y) = 7.09

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