袋の中に番号2の玉が3個、番号3の玉が3個、番号4の玉が2個、番号5の玉が2個入っています。この袋から玉を1個取り出すときに出る番号を確率変数 $X$ とします。確率変数 $Y = -5X + 8$ の期待値 $E(Y)$ と標準偏差 $\sigma(Y)$ を求めなさい。

確率論・統計学確率変数期待値標準偏差確率分布
2025/3/29

1. 問題の内容

袋の中に番号2の玉が3個、番号3の玉が3個、番号4の玉が2個、番号5の玉が2個入っています。この袋から玉を1個取り出すときに出る番号を確率変数 XX とします。確率変数 Y=5X+8Y = -5X + 8 の期待値 E(Y)E(Y) と標準偏差 σ(Y)\sigma(Y) を求めなさい。

2. 解き方の手順

まず、確率変数 XX の確率分布を求めます。玉の総数は 3+3+2+2=103 + 3 + 2 + 2 = 10 個です。
* P(X=2)=310P(X=2) = \frac{3}{10}
* P(X=3)=310P(X=3) = \frac{3}{10}
* P(X=4)=210=15P(X=4) = \frac{2}{10} = \frac{1}{5}
* P(X=5)=210=15P(X=5) = \frac{2}{10} = \frac{1}{5}
次に、確率変数 XX の期待値 E(X)E(X) を計算します。
E(X)=2310+3310+4210+5210=6+9+8+1010=3310=3.3E(X) = 2 \cdot \frac{3}{10} + 3 \cdot \frac{3}{10} + 4 \cdot \frac{2}{10} + 5 \cdot \frac{2}{10} = \frac{6 + 9 + 8 + 10}{10} = \frac{33}{10} = 3.3
次に、確率変数 X2X^2 の期待値 E(X2)E(X^2) を計算します。
E(X2)=22310+32310+42210+52210=12+27+32+5010=12110=12.1E(X^2) = 2^2 \cdot \frac{3}{10} + 3^2 \cdot \frac{3}{10} + 4^2 \cdot \frac{2}{10} + 5^2 \cdot \frac{2}{10} = \frac{12 + 27 + 32 + 50}{10} = \frac{121}{10} = 12.1
確率変数 XX の分散 V(X)V(X) を計算します。
V(X)=E(X2)[E(X)]2=12.1(3.3)2=12.110.89=1.21V(X) = E(X^2) - [E(X)]^2 = 12.1 - (3.3)^2 = 12.1 - 10.89 = 1.21
確率変数 XX の標準偏差 σ(X)\sigma(X) を計算します。
σ(X)=V(X)=1.21=1.1\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{1.21} = 1.1
次に、Y=5X+8Y = -5X + 8 の期待値 E(Y)E(Y) を計算します。
E(Y)=E(5X+8)=5E(X)+8=5(3.3)+8=16.5+8=8.5E(Y) = E(-5X + 8) = -5E(X) + 8 = -5(3.3) + 8 = -16.5 + 8 = -8.5
Y=5X+8Y = -5X + 8 の標準偏差 σ(Y)\sigma(Y) を計算します。
σ(Y)=5σ(X)=51.1=5.5\sigma(Y) = |-5| \sigma(X) = 5 \cdot 1.1 = 5.5

3. 最終的な答え

E(Y)=8.5E(Y) = -8.5
σ(Y)=5.5\sigma(Y) = 5.5

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