1. 問題の内容
水面上で18cm離れた2点A, Bから、波長6.0cm、振幅2.0cmの波が同位相で広がっている。2つの波が互いに弱め合う点を連ねた線(節線)は何本できるか。
2. 解き方の手順
節線は、2つの波源からの距離の差が半波長の奇数倍になる点である。点A,Bを結ぶ線分上にできる節線の数を考える。
A,Bの中点をOとする。AからOまでの距離は9cmである。また、BからOまでの距離も9cmである。点Oで節線ができるためには、AとBからの距離の差が半波長の奇数倍である必要がある。
波長 cmなので、半波長 cmである。
A,Bを結ぶ線分上にできる節線の数は、 を満たす整数の個数で決まる。ここで、とはそれぞれ点A, Bからの距離を表す。
点A上では , なので、 より、 となり , 。
点B上では , なので、 より、 となり, 。
よって、 なので、は-2,-1,0,1,2,3の6個。
しかし、線分AB上に6本の節線が存在するわけではない。
節線は双曲線であり、両端の波源A,Bから出発する双曲線が何本あるかを考える。
節線が現れる条件は
ここで、とは点A、Bからの距離で、n=0,1,2,...
の最大値は A,B間の距離である18cm。
従って、
よってn=0,1,2 の3本である。
双曲線なので、3 x 2 = 6本となる。ただし真ん中は1本なので3本。
cm
AB = 18 cm
n = (AB/ - 1/2)/1
=(18/6 - 1/2) /1 = 2.5
n< 2.5であるから n=0,1,2
したがって、3本である。
3. 最終的な答え
3本