両端が固定された長さ $L$ の弦に定在波が発生している。時刻 $0, t_0, 2t_0, 3t_0$ における波形が与えられており、時刻 $4t_0$ に最初の波形に戻る。以下の問いに答える。 (1) 定在波の腹の部分での媒質の振動数 $f$ はいくらか。 (2) この定在波を、右と左に進む2つの正弦波の重ね合わせと考えるとき、波の速さはいくらか。 (3) 時刻 $5t_0$ における、右に進む波と左に進む波の波形はそれぞれどれか。下の図①〜④から選ぶ。

応用数学物理波動定在波振動数波の速さ
2025/5/19

1. 問題の内容

両端が固定された長さ LL の弦に定在波が発生している。時刻 0,t0,2t0,3t00, t_0, 2t_0, 3t_0 における波形が与えられており、時刻 4t04t_0 に最初の波形に戻る。以下の問いに答える。
(1) 定在波の腹の部分での媒質の振動数 ff はいくらか。
(2) この定在波を、右と左に進む2つの正弦波の重ね合わせと考えるとき、波の速さはいくらか。
(3) 時刻 5t05t_0 における、右に進む波と左に進む波の波形はそれぞれどれか。下の図①〜④から選ぶ。

2. 解き方の手順

(1)
時刻 4t04t_0 で元の波形に戻るので、周期は 4t04t_0 である。したがって、振動数 ff は、
f=14t0f = \frac{1}{4t_0}
(2)
与えられた波形から、弦の長さ LL は定在波の半波長の2倍に相当する。つまり、波長 λ\lambda は、
L=2×λ2L = 2 \times \frac{\lambda}{2}
λ=L\lambda = L
波の速さ vv は、
v=fλ=14t0L=L4t0v = f\lambda = \frac{1}{4t_0}L = \frac{L}{4t_0}
(3)
時刻 5t05t_0t0t_0 経過しているので、波形2のようになる。
ここで、時刻 5t05t_0 における合成波形は、時刻 t0t_0 の波形2と同じである。
右に進む波と左に進む波に分解するには、定在波は左右対称な2つの進行波の重ね合わせであるので、中央で分割すれば良い。
時刻 t0t_0 の波形から、右に進む波は①、左に進む波は④である。

3. 最終的な答え

(1) f=14t0f = \frac{1}{4t_0}
(2) v=L4t0v = \frac{L}{4t_0}
(3) 右に進む波: ①、左に進む波: ④

「応用数学」の関連問題

地球と太陽の距離が $1.5 \times 10^{11} \mathrm{m}$ であり、光の速度が $3.0 \times 10^{8} \mathrm{m/s}$ であるとき、光が太陽から地球ま...

物理距離速度時間指数
2025/6/6

直径 $d=40 \text{ mm}$、長さ $l=80 \text{ cm}$ の低炭素鋼の円形断面軸の一端が固定されている。軸の先端にトルク $T$、中央にトルク $2T$ が作用している。軸端...

材料力学ねじりトルク断面二次極モーメント不等式
2025/6/6

長さ $l$ の糸におもり(質量 $m$)がついており、水平面内で等速円運動をしています。糸と鉛直方向のなす角を $\theta$、重力加速度の大きさを $g$ とします。 (1) 糸の張力 $S$ ...

物理力学円運動ベクトル三角関数
2025/6/6

与えられた不等式 $-1.96 \le \frac{x-\mu}{\sigma} \le 1.96$ を変形し、$x$ を用いて $\mu$ の範囲を求める問題です。

不等式統計区間推定
2025/6/6

長さ $l$ の糸におもり(質量 $m$)がついており、水平面内で等速円運動をしている。糸と鉛直方向のなす角は $\theta$、重力加速度は $g$ である。以下のものを求める。 (1) 糸の張力 ...

力学円運動物理ベクトル三角関数
2025/6/6

長さ $l$ の糸の一端を固定し、他端に質量 $m$ のおもりをつけて、水平面内で等速円運動をさせる。糸と鉛直方向のなす角を $\theta$、重力加速度の大きさを $g$ とする。 (1) おもりが...

力学円運動物理三角関数ベクトル
2025/6/6

2本の平行な導線があり、その間隔が50cmである。一方の導線には5A、もう一方の導線には15Aの電流が流れているとき、導線の単位長さあたりに働く力の大きさを求める問題です。

電磁気学力の計算物理
2025/6/6

長さ1mの導体が磁束密度12Tの均一な磁界中に、磁界に対して30°の角度で置かれたとき36Nの力を受ける。この導体に流れる電流の大きさを求め、次に、同じ電流を流したまま、導体を磁界に対して60°の角度...

電磁気学ベクトル力学三角関数
2025/6/6

磁束密度 $1.2T$ の磁界中に、磁界の方向に直角に置かれた長さ $50cm$ の導体が、磁界と $30^\circ$ の方向に $5m/s$ の速度で運動するとき、起電力を求める問題です。

電磁気学起電力磁束密度ベクトル三角関数
2025/6/6

完全競争市場における企業の費用関数 $C(q) = \frac{1}{3}q^3 - 2q^2 + 5q + 10$ が与えられています。市場価格が10のとき、企業の利潤を最大にする生産量 $q$ を...

経済学最適化費用関数微分二次方程式完全競争市場
2025/6/6