(1) 2次不等式 $x^2 + mx + 3m - 5 > 0$ の解がすべての実数となるような、定数 $m$ の値の範囲を求める。 (2) 定数 $a, b$ に対して、2次不等式 $ax^2 + bx + 2 > 0$ の解が $-1 < x < 2$ であるとき、$a$ と $b$ の値を求める。 (3) 不等式 $|x^2 + 2x - 8| < 7$ を満たす整数の個数を求める。

代数学二次不等式判別式絶対値不等式の解
2025/6/30

1. 問題の内容

(1) 2次不等式 x2+mx+3m5>0x^2 + mx + 3m - 5 > 0 の解がすべての実数となるような、定数 mm の値の範囲を求める。
(2) 定数 a,ba, b に対して、2次不等式 ax2+bx+2>0ax^2 + bx + 2 > 0 の解が 1<x<2-1 < x < 2 であるとき、aabb の値を求める。
(3) 不等式 x2+2x8<7|x^2 + 2x - 8| < 7 を満たす整数の個数を求める。

2. 解き方の手順

(1)
2次不等式 x2+mx+3m5>0x^2 + mx + 3m - 5 > 0 の解がすべての実数となるのは、2次方程式 x2+mx+3m5=0x^2 + mx + 3m - 5 = 0 の判別式 DDD<0D < 0 となるときである。
D=m24(3m5)=m212m+20<0D = m^2 - 4(3m - 5) = m^2 - 12m + 20 < 0
(m2)(m10)<0(m - 2)(m - 10) < 0
2<m<102 < m < 10
(2)
2次不等式 ax2+bx+2>0ax^2 + bx + 2 > 0 の解が 1<x<2-1 < x < 2 であるということは、a<0a < 0 であり、2次方程式 ax2+bx+2=0ax^2 + bx + 2 = 0 の解が x=1,2x = -1, 2 である。
2つの解の和は 1+2=1=ba-1 + 2 = 1 = -\frac{b}{a}
2つの解の積は 12=2=2a-1 \cdot 2 = -2 = \frac{2}{a}
したがって、 a=1a = -1
1=b1=b1 = -\frac{b}{-1} = b
b=1b = 1
(3)
不等式 x2+2x8<7|x^2 + 2x - 8| < 77<x2+2x8<7-7 < x^2 + 2x - 8 < 7 と同値である。
x2+2x8>7x^2 + 2x - 8 > -7 かつ x2+2x8<7x^2 + 2x - 8 < 7
x2+2x1>0x^2 + 2x - 1 > 0 かつ x2+2x15<0x^2 + 2x - 15 < 0
x2+2x1>0x^2 + 2x - 1 > 0 について、解は x<12x < -1 - \sqrt{2} または x>1+2x > -1 + \sqrt{2} である。
x2+2x15<0x^2 + 2x - 15 < 0 について、解は (x+5)(x3)<0(x + 5)(x - 3) < 0 より 5<x<3-5 < x < 3 である。
1211.414=2.414-1 - \sqrt{2} \approx -1 - 1.414 = -2.414
1+21+1.414=0.414-1 + \sqrt{2} \approx -1 + 1.414 = 0.414
したがって、x<12x < -1 - \sqrt{2} または x>1+2x > -1 + \sqrt{2}5<x<3-5 < x < 3 を同時に満たす xx の範囲は 5<x<12-5 < x < -1 - \sqrt{2} または 1+2<x<3-1 + \sqrt{2} < x < 3 である。
5<x<2.414-5 < x < -2.414 を満たす整数は 4,3-4, -3 である。
0.414<x<30.414 < x < 3 を満たす整数は 1,21, 2 である。
したがって、不等式 x2+2x8<7|x^2 + 2x - 8| < 7 を満たす整数は 4,3,1,2-4, -3, 1, 2 の4個である。

3. 最終的な答え

(1) 2<m<102 < m < 10
(2) a=1,b=1a = -1, b = 1
(3) 4個

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