$a$ は正の無理数で、$X=a^3+3a^2-14a+6$、$Y=a^2-2a$ とする。$X$ と $Y$ はともに有理数である。以下の問いに答えよ。 (1) 整式 $x^3+3x^2-14x+6$ を整式 $x^2-2x$ で割ったときの商と余りを求めよ。 (2) $X$ と $Y$ の値を求めよ。 (3) $a$ の値を求めよ。ただし、素数の平方根は無理数であることを用いてよい。

代数学多項式割り算無理数有理数方程式
2025/6/30

1. 問題の内容

aa は正の無理数で、X=a3+3a214a+6X=a^3+3a^2-14a+6Y=a22aY=a^2-2a とする。XXYY はともに有理数である。以下の問いに答えよ。
(1) 整式 x3+3x214x+6x^3+3x^2-14x+6 を整式 x22xx^2-2x で割ったときの商と余りを求めよ。
(2) XXYY の値を求めよ。
(3) aa の値を求めよ。ただし、素数の平方根は無理数であることを用いてよい。

2. 解き方の手順

(1) 整式の割り算を行う。
x3+3x214x+6=(x22x)(x+5)4x+6x^3+3x^2-14x+6 = (x^2-2x)(x+5) - 4x + 6
よって、商は x+5x+5、余りは 4x+6-4x+6 である。
(2) X=a3+3a214a+6X = a^3+3a^2-14a+6 を、Y=a22aY = a^2-2a を用いて表すことを考える。(1) の結果を利用する。
(1) の結果より、a3+3a214a+6=(a22a)(a+5)4a+6a^3+3a^2-14a+6 = (a^2-2a)(a+5) - 4a + 6
したがって、X=Y(a+5)4a+6X = Y(a+5) -4a + 6 となる。
XXYY は有理数なので、X=Y(a+5)4a+6X = Y(a+5) -4a + 6 において、aa の項が消える必要がある。そのため、Y=4Y = 4 でなければならない。
Y=a22a=4Y = a^2 - 2a = 4 を解くと、a22a4=0a^2 - 2a - 4 = 0
a=2±4+162=2±202=2±252=1±5a = \frac{2 \pm \sqrt{4+16}}{2} = \frac{2 \pm \sqrt{20}}{2} = \frac{2 \pm 2\sqrt{5}}{2} = 1 \pm \sqrt{5}
aa は正の無理数なので、a=1+5a = 1 + \sqrt{5}
このとき、X=4(1+5+5)4(1+5)+6=4(6+5)445+6=24+45445+6=26X = 4(1+\sqrt{5}+5) - 4(1+\sqrt{5})+6 = 4(6+\sqrt{5})-4-4\sqrt{5}+6 = 24+4\sqrt{5}-4-4\sqrt{5}+6 = 26
よって、X=26X = 26, Y=4Y = 4
(3) (2) より、a=1+5a = 1+\sqrt{5}

3. 最終的な答え

(1) 商: x+5x+5, 余り: 4x+6-4x+6
(2) X=26X=26, Y=4Y=4
(3) a=1+5a=1+\sqrt{5}

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