初項 $a_1 = 1$ で、漸化式 $a_{n+1} = 2a_n + 3$ ($n=1, 2, 3, ...$) で定義される数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める。

代数学数列漸化式等比数列特性方程式
2025/6/30

1. 問題の内容

初項 a1=1a_1 = 1 で、漸化式 an+1=2an+3a_{n+1} = 2a_n + 3 (n=1,2,3,...n=1, 2, 3, ...) で定義される数列 {an}\{a_n\} の一般項を求める。

2. 解き方の手順

与えられた漸化式は、an+1=2an+3a_{n+1} = 2a_n + 3 である。この漸化式を解くために、特性方程式を利用する。特性方程式を x=2x+3x = 2x + 3 とおく。この方程式を解くと、
x2x=3x - 2x = 3
x=3-x = 3
x=3x = -3
したがって、与えられた漸化式は次のように変形できる。
an+1(3)=2(an(3))a_{n+1} - (-3) = 2(a_n - (-3))
an+1+3=2(an+3)a_{n+1} + 3 = 2(a_n + 3)
ここで、bn=an+3b_n = a_n + 3 とおくと、bn+1=2bnb_{n+1} = 2b_n となる。これは公比が2の等比数列である。
初項は b1=a1+3=1+3=4b_1 = a_1 + 3 = 1 + 3 = 4 となる。
したがって、bn=b12n1=42n1=222n1=2n+1b_n = b_1 \cdot 2^{n-1} = 4 \cdot 2^{n-1} = 2^2 \cdot 2^{n-1} = 2^{n+1}
bn=an+3b_n = a_n + 3 であったから、an=bn3=2n+13a_n = b_n - 3 = 2^{n+1} - 3

3. 最終的な答え

an=2n+13a_n = 2^{n+1} - 3

「代数学」の関連問題

3次方程式 $x^3 + x^2 - x + 2 = 0$ を解きます。

3次方程式因数分解解の公式複素数
2025/6/30

与えられた画像には複数の問題が含まれていますが、ここでは以下の問題を解きます。 問題5: $a = -3$ のとき、$|a - 5| + |2a + 1|$ の値を求めよ。 問題6(1): 不等式 $...

絶対値不等式方程式一次不等式絶対値を含む不等式一次方程式
2025/6/30

与えられた1次不等式を解く問題です。具体的には、以下の2つの不等式を解きます。 (1) $x - \frac{1}{3} \geq \frac{1}{3}x + \frac{1}{2}$ (2) $\...

不等式一次不等式計算
2025/6/30

次の条件を満たす2次関数を求めます。 (1) 頂点が点 $(1, -3)$ で、点 $(3, 5)$ を通る。 (2) 軸が直線 $x = -1$ で、2点 $(0, 5)$, $(2, -11)$ ...

二次関数頂点グラフ方程式
2025/6/30

問題は、「$2a+3b>0$ ならば $a>0$ または $b>0$ である」という命題が正しいかどうかを判断することです。

命題不等式論理背理法
2025/6/30

次の方程式を解いて、$x$の値を求めます。 $\frac{5}{6}x + 5 = 3x + \frac{2}{3}$

一次方程式方程式計算
2025/6/30

問題は、与えられたいくつかの式について、計算または因数分解を行うものです。具体的には、 * 問題3は式の計算問題で、(1) $(-2y^3)^2 \times xy$, (2) $(-5x^3y^...

式の計算因数分解多項式展開因数分解
2025/6/30

2x2行列 $\begin{pmatrix} 4 & -2 \\ -2 & 1 \end{pmatrix}$ に対応する1次変換を $f$ とする。次の直線の $f$ による像を求めよ。 (1) $2...

線形代数一次変換行列
2025/6/30

2次方程式 $x^2 + (m+2)x + m + 5 = 0$ が重解を持つとき、定数 $m$ の値を求め、そのときの重解を求めよ。

二次方程式判別式重解因数分解
2025/6/30

$h = \sqrt{3l - \frac{3l^2}{4h}}$ を $h$ について解き、$h = \frac{\sqrt{3}}{2}l$ となることを示す。

方程式平方根解の公式式の変形
2025/6/30