2次方程式 $x^2 - mx + 2m + 5 = 0$ について、以下の3つの問いに答える。 (1) この方程式が異なる2つの実数解をもつときの $m$ の範囲を求める。 (2) この方程式が3より大きい解と3より小さい解をもつときの $m$ の範囲を求める。 (3) この方程式が異なる2つの3より大きい解をもつときの $m$ の範囲を求める。

代数学二次方程式判別式解の配置
2025/6/30

1. 問題の内容

2次方程式 x2mx+2m+5=0x^2 - mx + 2m + 5 = 0 について、以下の3つの問いに答える。
(1) この方程式が異なる2つの実数解をもつときの mm の範囲を求める。
(2) この方程式が3より大きい解と3より小さい解をもつときの mm の範囲を求める。
(3) この方程式が異なる2つの3より大きい解をもつときの mm の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 異なる2つの実数解をもつ条件
2次方程式が異なる2つの実数解をもつための条件は、判別式 DD が正であることである。
D=(m)24(1)(2m+5)=m28m20D = (-m)^2 - 4(1)(2m + 5) = m^2 - 8m - 20
D>0D > 0 より m28m20>0m^2 - 8m - 20 > 0
(m10)(m+2)>0(m - 10)(m + 2) > 0
よって、m<2m < -2 または 10<m10 < m
(2) 3より大きい解と3より小さい解をもつ条件
f(x)=x2mx+2m+5f(x) = x^2 - mx + 2m + 5 とおく。このとき、f(3)<0f(3) < 0 であれば、3より大きい解と3より小さい解をもつ。
f(3)=323m+2m+5=93m+2m+5=14mf(3) = 3^2 - 3m + 2m + 5 = 9 - 3m + 2m + 5 = 14 - m
14m<014 - m < 0 より m>14m > 14
(3) 異なる2つの3より大きい解をもつ条件
異なる2つの解が3より大きい条件は、以下の3つの条件を満たす必要がある。
(i) 判別式 D>0D > 0 (異なる2つの実数解をもつ)
(ii) 軸 x=m2>3x = \frac{m}{2} > 3 (軸が3より大きい)
(iii) f(3)>0f(3) > 0 (x=3x=3のときyの値が正)
(i) D>0D > 0 より m<2m < -2 または 10<m10 < m (上記(1)より)
(ii) m2>3\frac{m}{2} > 3 より m>6m > 6
(iii) f(3)=14m>0f(3) = 14 - m > 0 より m<14m < 14
(i), (ii), (iii) の条件をすべて満たす範囲を求める。
10<m<1410 < m < 14

3. 最終的な答え

(1) m<2,10<mm < -2, 10 < m
(2) m>14m > 14
(3) 10<m<1410 < m < 14

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