不等式 $-x^2 + (a+2)x + a - 3 < y < x^2 - (a-1)x - 2$ について、 (1) どんな $x$ に対しても、それぞれ適当な $y$ をとれば不等式が成立するための $a$ の値の範囲を求める。 (2) 適当な $y$ をとれば、どんな $x$ に対しても不等式が成立するための $a$ の値の範囲を求める。

代数学不等式二次関数最大値最小値判別式
2025/6/30

1. 問題の内容

不等式 x2+(a+2)x+a3<y<x2(a1)x2-x^2 + (a+2)x + a - 3 < y < x^2 - (a-1)x - 2 について、
(1) どんな xx に対しても、それぞれ適当な yy をとれば不等式が成立するための aa の値の範囲を求める。
(2) 適当な yy をとれば、どんな xx に対しても不等式が成立するための aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) どんな xx に対しても、それぞれ適当な yy をとれば不等式が成立するためには、 x2+(a+2)x+a3<x2(a1)x2-x^2 + (a+2)x + a - 3 < x^2 - (a-1)x - 2 が成り立つ必要があります。これを整理すると、
2x2(2a+1)xa+1>02x^2 - (2a+1)x - a + 1 > 0
この不等式がすべての xx について成り立つためには、
判別式 D=(2a+1)24(2)(a+1)<0D = (2a+1)^2 - 4(2)(-a+1) < 0
4a2+4a+1+8a8<04a^2 + 4a + 1 + 8a - 8 < 0
4a2+12a7<04a^2 + 12a - 7 < 0
(2a1)(2a+7)<0(2a - 1)(2a + 7) < 0
72<a<12-\frac{7}{2} < a < \frac{1}{2}
(2) 適当な yy をとれば、どんな xx に対しても不等式が成立するためには、
x2+(a+2)x+a3<x2(a1)x2-x^2 + (a+2)x + a - 3 < x^2 - (a-1)x - 2
となるような yy が存在する必要がある。
つまり、f(x)=x2+(a+2)x+a3f(x) = -x^2 + (a+2)x + a - 3 の最大値が g(x)=x2(a1)x2g(x) = x^2 - (a-1)x - 2 の最小値より小さければよい。
f(x)=(xa+22)2+(a+2)24+a3f(x) = -(x - \frac{a+2}{2})^2 + \frac{(a+2)^2}{4} + a - 3
f(x)f(x) の最大値は (a+2)24+a3=a2+8a84\frac{(a+2)^2}{4} + a - 3 = \frac{a^2 + 8a - 8}{4}
g(x)=(xa12)2(a1)242g(x) = (x - \frac{a-1}{2})^2 - \frac{(a-1)^2}{4} - 2
g(x)g(x) の最小値は (a1)242=a2+2a94-\frac{(a-1)^2}{4} - 2 = \frac{-a^2 + 2a - 9}{4}
a2+8a84<a2+2a94\frac{a^2 + 8a - 8}{4} < \frac{-a^2 + 2a - 9}{4}
a2+8a8<a2+2a9a^2 + 8a - 8 < -a^2 + 2a - 9
2a2+6a+1<02a^2 + 6a + 1 < 0
a=6±3684=3±72a = \frac{-6 \pm \sqrt{36 - 8}}{4} = \frac{-3 \pm \sqrt{7}}{2}
372<a<3+72\frac{-3 - \sqrt{7}}{2} < a < \frac{-3 + \sqrt{7}}{2}

3. 最終的な答え

ア: -7/2
イ: 1/2
ウ: (-3 - √7)/2
エ: (-3 + √7)/2

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