$0 \le \theta < 2\pi$ のとき、関数 $y = \cos^2\theta - \cos\theta$ の最大値と最小値を求めよ。また、そのときの $\theta$ の値を求めよ。

解析学三角関数最大値最小値平方完成
2025/6/30

1. 問題の内容

0θ<2π0 \le \theta < 2\pi のとき、関数 y=cos2θcosθy = \cos^2\theta - \cos\theta の最大値と最小値を求めよ。また、そのときの θ\theta の値を求めよ。

2. 解き方の手順

cosθ=t\cos\theta = t とおく。0θ<2π0 \le \theta < 2\pi より、1t1-1 \le t \le 1 である。
すると、y=t2ty = t^2 - t となる。これを平方完成すると、
y = t^2 - t = \left(t - \frac{1}{2}\right)^2 - \frac{1}{4}
である。よって、このグラフは頂点が (12,14)\left(\frac{1}{2}, -\frac{1}{4}\right) の下に凸な放物線となる。
1t1-1 \le t \le 1 の範囲で考えるので、
t=1t = -1 のとき、最大値 y=(1)2(1)=1+1=2y = (-1)^2 - (-1) = 1 + 1 = 2 をとる。
t=12t = \frac{1}{2} のとき、最小値 y=14y = -\frac{1}{4} をとる。
(1) 最大値について
t=cosθ=1t = \cos\theta = -1 のとき、θ=π\theta = \pi である。
したがって、θ=π\theta = \pi のとき、最大値 22 をとる。
(2) 最小値について
t=cosθ=12t = \cos\theta = \frac{1}{2} のとき、θ=π3,5π3\theta = \frac{\pi}{3}, \frac{5\pi}{3} である。
したがって、θ=π3,5π3\theta = \frac{\pi}{3}, \frac{5\pi}{3} のとき、最小値 14-\frac{1}{4} をとる。

3. 最終的な答え

最大値:22θ=π\theta = \pi のとき)
最小値:14-\frac{1}{4}θ=π3,5π3\theta = \frac{\pi}{3}, \frac{5\pi}{3} のとき)

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