5本のくじの中に当たりくじが2本ある。aとbの2人が順番にくじを1本ずつ引く。ただし、aが引いたくじは元に戻さない。 (1) aもbも当たる確率を求めよ。 (2) bが当たる確率を求めよ。

確率論・統計学確率条件付き確率くじ引き
2025/7/1

1. 問題の内容

5本のくじの中に当たりくじが2本ある。aとbの2人が順番にくじを1本ずつ引く。ただし、aが引いたくじは元に戻さない。
(1) aもbも当たる確率を求めよ。
(2) bが当たる確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) aもbも当たる確率
aが当たる確率は 25\frac{2}{5}
aが当たった後、残りのくじは4本で、当たりくじは1本。したがって、bが当たる確率は 14\frac{1}{4}
aもbも当たる確率は、aが当たる確率とbが当たる確率の積で求められる。
P(aもbも当たる)=P(aが当たる)×P(bが当たるaが当たった)P(\text{aもbも当たる}) = P(\text{aが当たる}) \times P(\text{bが当たる}|\text{aが当たった})
P(aもbも当たる)=25×14P(\text{aもbも当たる}) = \frac{2}{5} \times \frac{1}{4}
(2) bが当たる確率
bが当たるには、以下の2つの場合がある。
(i) aが当たり、bも当たる。
(ii) aが外れ、bが当たる。
(i)の場合の確率は、(1)で求めた 25×14\frac{2}{5} \times \frac{1}{4}
(ii)の場合の確率を求める。
aが外れる確率は 35\frac{3}{5}
aが外れた後、残りのくじは4本で、当たりくじは2本。したがって、bが当たる確率は 24=12\frac{2}{4} = \frac{1}{2}
aが外れてbが当たる確率は、 35×12\frac{3}{5} \times \frac{1}{2}
bが当たる確率は、(i)と(ii)の場合の確率の和で求められる。
P(bが当たる)=P(aが当たり、bが当たる)+P(aが外れ、bが当たる)P(\text{bが当たる}) = P(\text{aが当たり、bが当たる}) + P(\text{aが外れ、bが当たる})
P(bが当たる)=25×14+35×12P(\text{bが当たる}) = \frac{2}{5} \times \frac{1}{4} + \frac{3}{5} \times \frac{1}{2}

3. 最終的な答え

(1) aもbも当たる確率
25×14=220=110\frac{2}{5} \times \frac{1}{4} = \frac{2}{20} = \frac{1}{10}
(2) bが当たる確率
25×14+35×12=220+310=110+310=410=25\frac{2}{5} \times \frac{1}{4} + \frac{3}{5} \times \frac{1}{2} = \frac{2}{20} + \frac{3}{10} = \frac{1}{10} + \frac{3}{10} = \frac{4}{10} = \frac{2}{5}
答え:
(1) 110\frac{1}{10}
(2) 25\frac{2}{5}

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