幾何ベクトル $\vec{a}$ と $\vec{b}$ の外積 $\vec{a} \wedge \vec{b}$ を、外積の分配法則を使わずに図2を用いて求める問題です。

幾何学ベクトル外積幾何ベクトル面積平行四辺形
2025/7/1

1. 問題の内容

幾何ベクトル a\vec{a}b\vec{b} の外積 ab\vec{a} \wedge \vec{b} を、外積の分配法則を使わずに図2を用いて求める問題です。

2. 解き方の手順

外積 ab\vec{a} \wedge \vec{b} の大きさは、ベクトル a\vec{a}b\vec{b} が作る平行四辺形の面積に等しいです。図2において、ベクトル a\vec{a}b\vec{b} が作る平行四辺形は OAVB です。
平行四辺形OAVBの面積は、長方形 OPUB の面積から、三角形 OPQ, 三角形 QRA, 三角形 AUB, 三角形 OBT の面積を引くことで求められます。
図から、ベクトル a\vec{a} の成分は a=(a1a2)\vec{a} = \begin{pmatrix} a_1 \\ a_2 \end{pmatrix}、ベクトル b\vec{b} の成分は b=(b1b2)\vec{b} = \begin{pmatrix} b_1 \\ b_2 \end{pmatrix} とわかります。
長方形OPUBの面積は、a1b2a_1 b_2 です。
三角形 OPQ の面積は 12a2b1\frac{1}{2} a_2 b_1 です。
三角形 QRA の面積は 12(a1b1)(b2a2)=12(a1b2a1a2b1b2+b1a2)\frac{1}{2} (a_1 - b_1) (b_2 - a_2) = \frac{1}{2} (a_1 b_2 - a_1 a_2 - b_1 b_2 + b_1 a_2)です。
三角形 AUB の面積は 12a1a2\frac{1}{2} a_1 a_2 です。
三角形 OBT の面積は 12a2b1\frac{1}{2} a_2 b_1 です。
したがって、平行四辺形OAVBの面積は
a1b212a2b112(a1b2a1a2b1b2+b1a2)12a1a212a2b1a_1 b_2 - \frac{1}{2} a_2 b_1 - \frac{1}{2} (a_1 b_2 - a_1 a_2 - b_1 b_2 + b_1 a_2) - \frac{1}{2} a_1 a_2 - \frac{1}{2} a_2 b_1
=a1b2a2b1= a_1 b_2 - a_2 b_1

3. 最終的な答え

ab=a1b2a2b1\vec{a} \wedge \vec{b} = a_1 b_2 - a_2 b_1

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