xy平面上の2つの円 $x^2 + y^2 = 1$ と $x^2 + y^2 - 2ax - 6y + a^2 - 7 = 0$ が異なる2点A, Bを共有するような正の定数aの条件を求め、そのときの線分ABの長さが最大となるaの値を求める問題です。

幾何学交点弦の長さ座標平面
2025/7/1

1. 問題の内容

xy平面上の2つの円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1x2+y22ax6y+a27=0x^2 + y^2 - 2ax - 6y + a^2 - 7 = 0 が異なる2点A, Bを共有するような正の定数aの条件を求め、そのときの線分ABの長さが最大となるaの値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、2つの円の方程式を変形します。
円1:x2+y2=1x^2 + y^2 = 1
円2:(xa)2+(y3)2=16a2(x - a)^2 + (y - 3)^2 = 16 - a^2
2つの円が異なる2点で交わる条件は、2つの円の中心間の距離が、2つの円の半径の和と差の間にあることです。
円1の中心は(0, 0)で半径は1、円2の中心は(a, 3)で半径は16a2\sqrt{16 - a^2} です。
中心間の距離dは、d=(a0)2+(30)2=a2+9d = \sqrt{(a - 0)^2 + (3 - 0)^2} = \sqrt{a^2 + 9} です。
したがって、
116a2<a2+9<1+16a2|1 - \sqrt{16 - a^2}| < \sqrt{a^2 + 9} < 1 + \sqrt{16 - a^2}
かつ 16a2>016 - a^2 > 0 が必要です。つまり a<4a < 4 です。
まず、a2+9<1+16a2\sqrt{a^2 + 9} < 1 + \sqrt{16 - a^2} を解きます。
a2+91<16a2\sqrt{a^2 + 9} - 1 < \sqrt{16 - a^2}
両辺を2乗して、a2+92a2+9+1<16a2a^2 + 9 - 2\sqrt{a^2 + 9} + 1 < 16 - a^2
2a26<2a2+92a^2 - 6 < 2\sqrt{a^2 + 9}
a23<a2+9a^2 - 3 < \sqrt{a^2 + 9}
両辺を2乗して、a46a2+9<a2+9a^4 - 6a^2 + 9 < a^2 + 9
a47a2<0a^4 - 7a^2 < 0
a2(a27)<0a^2(a^2 - 7) < 0
0<a2<70 < a^2 < 7
0<a<70 < a < \sqrt{7}
次に、116a2<a2+9|1 - \sqrt{16 - a^2}| < \sqrt{a^2 + 9} を解きます。
16a21<a2+9\sqrt{16 - a^2} - 1 < \sqrt{a^2 + 9} または 116a2<a2+91 - \sqrt{16 - a^2} < \sqrt{a^2 + 9}
116a2<a2+91 - \sqrt{16 - a^2} < \sqrt{a^2 + 9}a2+9+16a2>1\sqrt{a^2+9}+\sqrt{16-a^2}>1 となりますが、これは常に成り立ちます。
16a21<a2+9\sqrt{16 - a^2} - 1 < \sqrt{a^2 + 9} と同値であることは既に示されています。
したがって、0<a<70 < a < \sqrt{7} が条件となります。
線分ABの長さを求めるには、2つの円の交点を通る直線の方程式を考えます。
(x2+y21)(x2+y22ax6y+a27)=0(x^2 + y^2 - 1) - (x^2 + y^2 - 2ax - 6y + a^2 - 7) = 0
2ax+6ya2+6=02ax + 6y - a^2 + 6 = 0
y=a3x+a266y = -\frac{a}{3}x + \frac{a^2 - 6}{6}
この直線と円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 の交点がA, Bなので、弦ABの長さが最大となるのは、この直線が円の中心(0, 0)を通るときです。
つまり、a266=0\frac{a^2 - 6}{6} = 0
a2=6a^2 = 6
a=6a = \sqrt{6}
0<a<70 < a < \sqrt{7}を満たしています。

3. 最終的な答え

0<a<7\boxed{0} < a < \boxed{\sqrt{7}}
a=6a = \boxed{\sqrt{6}}

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