空間内に2点 $A(-6, 5, 0)$、$B(2, -7, 4)$ と直線 $l: \frac{x-1}{2} = \frac{y+1}{2} = z+3$ が与えられている。 (1) 2点A, Bを通る直線mの方程式を求める。 (2) 2直線l, mの位置関係を(ねじれの位置、交わる、平行で一致しない、一致する)の中から答える。理由も記述する。 (3) 直線l上を点Pが動くとき、$AP = BP$ となる点Pの座標を求める。

幾何学空間ベクトル直線の方程式ねじれの位置距離
2025/7/1

1. 問題の内容

空間内に2点 A(6,5,0)A(-6, 5, 0)B(2,7,4)B(2, -7, 4) と直線 l:x12=y+12=z+3l: \frac{x-1}{2} = \frac{y+1}{2} = z+3 が与えられている。
(1) 2点A, Bを通る直線mの方程式を求める。
(2) 2直線l, mの位置関係を(ねじれの位置、交わる、平行で一致しない、一致する)の中から答える。理由も記述する。
(3) 直線l上を点Pが動くとき、AP=BPAP = BP となる点Pの座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 直線mの方程式を求める。
ベクトル AB\vec{AB} を求める。
AB=(2(6),75,40)=(8,12,4)\vec{AB} = (2 - (-6), -7 - 5, 4 - 0) = (8, -12, 4)
AB\vec{AB} に平行なベクトルとして (2,3,1)(2, -3, 1) が使える。
直線mの方程式は、点Aを通りベクトル(2,3,1)(2, -3, 1) に平行なので、
x+62=y53=z01\frac{x + 6}{2} = \frac{y - 5}{-3} = \frac{z - 0}{1}
よって、
x+62=y53=z\frac{x + 6}{2} = \frac{y - 5}{-3} = z
(2) 直線lの方程式は、
x12=y+12=z+3\frac{x-1}{2} = \frac{y+1}{2} = z+3
直線lの方向ベクトルは(2,2,1)(2, 2, 1) である。
直線mの方向ベクトルは(2,3,1)(2, -3, 1) である。
二つのベクトルは平行ではないので、直線lと直線mは平行ではない。
直線l上の点を P(2t+1,2t1,t3)P(2t+1, 2t-1, t-3) とする。
直線m上の点を Q(2s6,3s+5,s)Q(2s-6, -3s+5, s) とする。
PQ=(2s2t7,3s2t+6,st+3)\vec{PQ} = (2s - 2t - 7, -3s - 2t + 6, s - t + 3)
これが0となるとき、
2s2t7=02s - 2t - 7 = 0
3s2t+6=0-3s - 2t + 6 = 0
st+3=0s - t + 3 = 0
3つ目の式から t=s+3t = s + 3
これを最初の2つの式に代入して
2s2(s+3)7=067=02s - 2(s+3) - 7 = 0 \Rightarrow -6 - 7 = 0 (矛盾)
3s2(s+3)+6=05s=0s=0-3s - 2(s+3) + 6 = 0 \Rightarrow -5s = 0 \Rightarrow s = 0
t=s+3=3t = s+3 = 3
これらを3つの式に代入して確認すると、
2s2t7=067=1302s - 2t - 7 = 0 - 6 - 7 = -13 \neq 0
3s2t+6=06+6=0-3s - 2t + 6 = 0 - 6 + 6 = 0
st+3=03+3=0s - t + 3 = 0 - 3 + 3 = 0
s=0s = 0, t=3t=3 のとき、3s2t+6=0-3s - 2t + 6 = 0となるが、2s2t702s - 2t - 7 \neq 0 となるので、2直線は交わらない。
したがって、2直線l, mはねじれの位置にある。
(3) AP=BPAP = BP となる点Pの座標を求める。
P(2t+1,2t1,t3)P(2t+1, 2t-1, t-3) とする。
AP2=(2t+1(6))2+(2t15)2+(t30)2=(2t+7)2+(2t6)2+(t3)2=4t2+28t+49+4t224t+36+t26t+9=9t22t+94AP^2 = (2t+1 - (-6))^2 + (2t-1 - 5)^2 + (t-3 - 0)^2 = (2t+7)^2 + (2t-6)^2 + (t-3)^2 = 4t^2 + 28t + 49 + 4t^2 - 24t + 36 + t^2 - 6t + 9 = 9t^2 - 2t + 94
BP2=(2t+12)2+(2t1(7))2+(t34)2=(2t1)2+(2t+6)2+(t7)2=4t24t+1+4t2+24t+36+t214t+49=9t2+6t+86BP^2 = (2t+1 - 2)^2 + (2t-1 - (-7))^2 + (t-3 - 4)^2 = (2t-1)^2 + (2t+6)^2 + (t-7)^2 = 4t^2 - 4t + 1 + 4t^2 + 24t + 36 + t^2 - 14t + 49 = 9t^2 + 6t + 86
AP2=BP2AP^2 = BP^2 より、
9t22t+94=9t2+6t+869t^2 - 2t + 94 = 9t^2 + 6t + 86
2t+94=6t+86-2t + 94 = 6t + 86
8t=88t = 8
t=1t = 1
点Pの座標は、(2(1)+1,2(1)1,13)=(3,1,2)(2(1)+1, 2(1)-1, 1-3) = (3, 1, -2)

3. 最終的な答え

(1) x+62=y53=z\frac{x + 6}{2} = \frac{y - 5}{-3} = z
(2) ねじれの位置 (理由は上記)
(3) (3, 1, -2)

「幾何学」の関連問題

問題9:ある町に交番、歴史資料館、科学技術館、民俗博物館がある。交番から見て歴史資料館は北東100m、科学技術館は歴史資料館から見て南東200m、交番から見て民俗博物館は北西100mの位置にある。この...

座標位置関係ベクトル方角
2025/7/1

問題は、与えられた立方体の展開図のうち、立方体の一つの角を切り取った立体の展開図として正しいものを選択する問題です。立方体の頂点A, B, C, D, E, F, G, Hと、切り取られた部分の頂点A...

立体図形展開図立方体空間認識能力
2025/7/1

問題は、与えられた立方体の展開図を選択する問題です。立方体の辺に線が引かれており、どの展開図が与えられた立方体になるかを判断する必要があります。問題14について回答します。

立方体展開図空間認識
2025/7/1

大きな立方体が、小さな立方体64個(4x4x4)で構成されている。大きな立方体の外面に色が塗られている時、以下の問いに答える。 (10)1面も色が塗られていない小さな立方体の個数を求める。 (11)2...

立方体空間認識サイコロ体積表面積
2025/7/1

この問題は3つの小問から構成されています。 * 【8】正方形の紙を4つに折りたたみ、ある部分を切り抜いたとき、広げたときにどのような形になるかを選択肢から選びます。 * 【9】同様に、別の折り...

空間図形立方体展開図体積
2025/7/1

問題は3つあります。 * 問題4: 与えられた図形を回転させたものはどれか。裏返さないものとする。 * 問題5: 与えられた図形を回転させたものはどれか。裏返さないものとする。 * 問題6...

図形回転パターン認識
2025/7/1

はい、承知いたしました。画像に示された図形の面積を求める問題ですね。以下に解答を示します。

面積図形正方形三角形方眼紙
2025/7/1

放物線 $y^2 = 4x$ を $x$軸方向に $-1$、$y$軸方向に $2$ だけ平行移動したときの、移動後の放物線の方程式と焦点の座標を求めよ。

放物線平行移動焦点
2025/7/1

直線 $4x - 2y - 3 = 0$ に関して、点 $A(5, 1)$ と対称な点 $B$ の座標を求める。

座標平面対称点直線傾き
2025/7/1

楕円 $\frac{x^2}{9} + \frac{y^2}{4} = 1$ の焦点を求める。

楕円焦点座標
2025/7/1