$n$ 個の異なる色を用意し、立方体の各面をいずれかの色で塗る。各面にどの色を塗る確率も等しいとする。辺を共有するどの2つの面にも異なる色が塗られる確率を $p_n$ とする。 (1) $p_3$ を求めよ。 (2) $p_4$ を求めよ。

確率論・統計学確率立方体組み合わせ色の塗り分け
2025/7/15

1. 問題の内容

nn 個の異なる色を用意し、立方体の各面をいずれかの色で塗る。各面にどの色を塗る確率も等しいとする。辺を共有するどの2つの面にも異なる色が塗られる確率を pnp_n とする。
(1) p3p_3 を求めよ。
(2) p4p_4 を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) n=3n=3 のとき
立方体の各面を塗る色の総数は、36=7293^6 = 729 通り。
辺を共有するどの2つの面も異なる色であるためには、ある面の色が決まると、それに隣接する面は残りの2色で塗る必要がある。立方体のある1つの面を1色目で塗る。それに隣接する4つの面は2色または3色目で塗らなければならない。対面は1色目と同じ色、2色目、3色目のいずれかで塗ることができる。
1つの面の色を固定すると、その対面の色は3通り。
最初の面を塗る色を固定した場合、隣接する4面は残りの2色で塗らなければならない。このとき、隣接する4面の色は、2色を交互に塗る2通りしかない。
したがって、求める確率は、
p3=3×235=6243=281p_3 = \frac{3 \times 2}{3^5} = \frac{6}{243} = \frac{2}{81}
(2) n=4n=4 のとき
立方体の各面を塗る色の総数は、46=40964^6 = 4096 通り。
立方体の相対する面をそれぞれ同じ色で塗る場合、ある色を3回使って、残りの3色を1回ずつ使う必要がある。
向かい合う面を同じ色にする場合、4色から3色を選ぶ。3色の中から、同じ色で塗る面を選ぶ必要がある。その組み合わせは 4C3×3=4×3=12{}_4C_3 \times 3 = 4 \times 3=12 通り。
3色で塗る方法は3!3!通り。
したがって、求める確率は、
p4=4P3×646=24×64096=1444096=9256p_4 = \frac{{}_4P_3 \times 6}{4^6} = \frac{24 \times 6}{4096} = \frac{144}{4096} = \frac{9}{256}

3. 最終的な答え

(1) p3=281p_3 = \frac{2}{81}
(2) p4=9256p_4 = \frac{9}{256}

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