問題は以下の3つの部分に分かれています。 (1) 素因数分解を利用して、126と420の最大公約数を求め、また、公約数の個数を求める。 (2) 56にできるだけ小さな自然数をかけて、その積がある自然数の2乗になるようにする。どんな数をかければよいかと、どんな数の2乗になるかを求める。 (3) 252を自然数でわって、その商がある自然数の2乗になるようにする。どんな数で割ればよいかをすべて求める。

算数素因数分解最大公約数公約数約数平方数
2025/4/3

1. 問題の内容

問題は以下の3つの部分に分かれています。
(1) 素因数分解を利用して、126と420の最大公約数を求め、また、公約数の個数を求める。
(2) 56にできるだけ小さな自然数をかけて、その積がある自然数の2乗になるようにする。どんな数をかければよいかと、どんな数の2乗になるかを求める。
(3) 252を自然数でわって、その商がある自然数の2乗になるようにする。どんな数で割ればよいかをすべて求める。

2. 解き方の手順

(1) 126と420の最大公約数と公約数の個数を求める。
まず、126と420を素因数分解する。
126=2×32×7126 = 2 \times 3^2 \times 7
420=22×3×5×7420 = 2^2 \times 3 \times 5 \times 7
最大公約数は、それぞれの素因数の指数の小さい方をとってかけ合わせる。
21×31×71=2×3×7=422^1 \times 3^1 \times 7^1 = 2 \times 3 \times 7 = 42
したがって、最大公約数は42。
公約数は、最大公約数の約数である。
42の約数の個数は、素因数分解した指数のそれぞれに1を足してかけ合わせる。
(1+1)×(1+1)×(1+1)=2×2×2=8(1+1) \times (1+1) \times (1+1) = 2 \times 2 \times 2 = 8
したがって、公約数の個数は8個。
(2) 56にできるだけ小さな自然数をかけて、ある自然数の2乗にする。
56を素因数分解する。
56=23×756 = 2^3 \times 7
ある自然数の2乗にするためには、素因数分解したときの各素数の指数が偶数になる必要がある。
そのため、23×72^3 \times 72×72 \times 7 をかけると、24×72=(22×7)2=(4×7)2=2822^4 \times 7^2 = (2^2 \times 7)^2 = (4 \times 7)^2 = 28^2となり、28の2乗になる。
したがって、かける数は14で、28の2乗になる。
(3) 252を自然数で割って、その商がある自然数の2乗になるようにする。
252を素因数分解する。
252=22×32×7252 = 2^2 \times 3^2 \times 7
252を割った商が、ある自然数の2乗になるためには、
22×32×72^2 \times 3^2 \times 777 で割れば 22×32=(2×3)2=622^2 \times 3^2 = (2 \times 3)^2 = 6^2 となり、6の2乗になる。
22×32×72^2 \times 3^2 \times 722×7=282^2 \times 7 = 28 で割れば 32=9=323^2 = 9 = 3^2 となり、3の2乗になる。
22×32×72^2 \times 3^2 \times 732×7=633^2 \times 7 = 63 で割れば 22=4=222^2 = 4 = 2^2 となり、2の2乗になる。
22×32×72^2 \times 3^2 \times 722×32×7=2522^2 \times 3^2 \times 7 = 252 で割れば 1=121 = 1^2 となり、1の2乗になる。
したがって、割る数は、7, 28, 63, 252。

3. 最終的な答え

(1) 最大公約数: 42, 公約数の個数: 8個
(2) かける数: 14, 2乗になる数: 28
(3) 割る数: 7, 28, 63, 252

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