平行四辺形ABCDにおいて、辺AD, CDの中点をそれぞれE, Fとする。線分BEと線分AFの交点をH、線分BEと対角線ACの交点をG、線分BFと対角線ACの交点をIとする。 (1) AH:HFを最も簡単な整数の比で表せ。 (2) △AGHの面積は四角形FHGIの面積の何倍か求めよ。
2025/7/18
1. 問題の内容
平行四辺形ABCDにおいて、辺AD, CDの中点をそれぞれE, Fとする。線分BEと線分AFの交点をH、線分BEと対角線ACの交点をG、線分BFと対角線ACの交点をIとする。
(1) AH:HFを最も簡単な整数の比で表せ。
(2) △AGHの面積は四角形FHGIの面積の何倍か求めよ。
2. 解き方の手順
(1) AH:HFを求める。
まず、平行四辺形ABCDの性質から、AD // BCかつAD = BCである。また、E, FはそれぞれAD, CDの中点であるから、AE = (1/2)AD = (1/2)BC, CF = (1/2)CD = (1/2)AB。AB = CDなので、AE = CF。
△AEHと△CFHにおいて、
(平行線の錯角)
(対頂角)
よって、△AEH ∽ △CFH。
したがって、AH:HF = AE:CF = (1/2)AD:(1/2)CD
AD=BC、CD=ABなのでAH:HF=AE:CF。
AE = (1/2)AD = (1/2)BC, CF = (1/2)CD = (1/2)AB。
ここで,AE/CFを求めるため,別の三角形の相似を考える。
△ABGと△CEGにおいて、平行四辺形の性質よりAB // CDなので、。
また、(錯角)。したがって△ABG相似△CEG。
したがってAG/CG = AB/CE。ここでCE=DEなので、
AG/CG = AB/DE = 2AB/AD =2AB/BC。
AC = AG + GCであるからAG/AC = AG/(AG+GC) = (2AB/BC)/(1+2AB/BC) = 2AB/(BC+2AB)。
また△AEH ∽ △CFHよりAH/AF=AE/(AE+CF)なので、
AF = AH+HF。
AH/HF = AE/CF = AE/(1/2 AB) = BC/AB
AH/AF=AE/(AE+CF)=(1/2BC)/(1/2BC+1/2AB) = BC/(BC+AB)
ここで,
AE/CF=AD/CD=AB/BC。
AB:BC=3:1とするとAD=BC=1, AB=CD=3
AH/HF=1/3よりAH:HF=1:3
ゆえにAH:HF=3:1
(2) △AGHの面積は四角形FHGIの面積の何倍か求める。
AG/GC = (2AB)/(BC) = 6/1
AG/AC = 6/7。
AH/AF = 1/4。
△AGH = (AG/AC)*(AH/AF)*△ACF
△ACF = (1/2)△ACD = (1/4)平行四辺形ABCD
△AGH = (6/7)*(1/4)*(1/4) 平行四辺形ABCD = (6/112) 平行四辺形ABCD = (3/56) 平行四辺形ABCD
AG/AC=6/7なので、IC/AC=1/7。
HF/AF = 3/4なので、AH/AF=1/4。
△AIC=(1/2)*(1/7) 平行四辺形ABCD = (1/14)平行四辺形ABCD = (4/56) 平行四辺形ABCD。
面積比の合計
(△AGH)+四角形(FHGI)+△AIC)=(3/56+5/56)= (8/56) 平行四辺形ABCD
△AIC=(8/56)
よって△AGH/(FHGI) =3/5
FHGI=56-3-4 =5
四角形FHGI=5/56より
三角形AGHの面積は四角形FHGIの面積の3/5倍
3. 最終的な答え
(1) AH:HF = 3:1
(2) △AGHの面積は四角形FHGIの面積の 3/5 倍