空間内に球面 $S: x^2 + y^2 + z^2 - 4z = 0$ と定点 $A(0, 1, 4)$ がある。 (1) 球面 $S$ の中心 $C$ の座標と半径を求める。 (2) 直線 $AC$ と $xy$ 平面との交点 $P$ の座標を求める。 (3) $xy$ 平面上に点 $B(4, -1, 0)$ をとるとき、直線 $AB$ と球面 $S$ の共有点の座標を求める。 (4) 直線 $AQ$ と球面 $S$ が共有点を持つように点 $Q$ が $xy$ 平面上を動くとき、点 $Q$ の動く範囲を求めて、それを $xy$ 平面上に図示する。

幾何学空間図形球面直線交点方程式ベクトル
2025/7/18

1. 問題の内容

空間内に球面 S:x2+y2+z24z=0S: x^2 + y^2 + z^2 - 4z = 0 と定点 A(0,1,4)A(0, 1, 4) がある。
(1) 球面 SS の中心 CC の座標と半径を求める。
(2) 直線 ACACxyxy 平面との交点 PP の座標を求める。
(3) xyxy 平面上に点 B(4,1,0)B(4, -1, 0) をとるとき、直線 ABAB と球面 SS の共有点の座標を求める。
(4) 直線 AQAQ と球面 SS が共有点を持つように点 QQxyxy 平面上を動くとき、点 QQ の動く範囲を求めて、それを xyxy 平面上に図示する。

2. 解き方の手順

(1) 球面 SS の方程式を平方完成する。
x2+y2+z24z=0x^2 + y^2 + z^2 - 4z = 0
x2+y2+(z2)24=0x^2 + y^2 + (z - 2)^2 - 4 = 0
x2+y2+(z2)2=22x^2 + y^2 + (z - 2)^2 = 2^2
よって、中心 CC の座標は (0,0,2)(0, 0, 2)、半径は 22
(2) 直線 ACAC の方程式を求める。
A(0,1,4)A(0, 1, 4), C(0,0,2)C(0, 0, 2) なので、AC=(0,1,2)\vec{AC} = (0, -1, -2)
直線 ACAC は点 AA を通り、方向ベクトル AC\vec{AC} を持つので、
(xyz)=(014)+t(012)\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \\ 4 \end{pmatrix} + t \begin{pmatrix} 0 \\ -1 \\ -2 \end{pmatrix}
x=0x = 0
y=1ty = 1 - t
z=42tz = 4 - 2t
xyxy 平面との交点では z=0z = 0 なので、42t=04 - 2t = 0 より t=2t = 2
よって、x=0x = 0, y=12=1y = 1 - 2 = -1, z=0z = 0
交点 PP の座標は (0,1,0)(0, -1, 0)
(3) 直線 ABAB の方程式を求める。
A(0,1,4)A(0, 1, 4), B(4,1,0)B(4, -1, 0) なので、AB=(4,2,4)\vec{AB} = (4, -2, -4)
直線 ABAB は点 AA を通り、方向ベクトル AB\vec{AB} を持つので、
(xyz)=(014)+t(424)\begin{pmatrix} x \\ y \\ z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \\ 4 \end{pmatrix} + t \begin{pmatrix} 4 \\ -2 \\ -4 \end{pmatrix}
x=4tx = 4t
y=12ty = 1 - 2t
z=44tz = 4 - 4t
これを球面 SS の方程式に代入する。
(4t)2+(12t)2+(44t)24(44t)=0(4t)^2 + (1 - 2t)^2 + (4 - 4t)^2 - 4(4 - 4t) = 0
16t2+14t+4t2+1632t+16t216+16t=016t^2 + 1 - 4t + 4t^2 + 16 - 32t + 16t^2 - 16 + 16t = 0
36t220t+1=036t^2 - 20t + 1 = 0
t=20±40014472=20±25672=20±1672t = \frac{20 \pm \sqrt{400 - 144}}{72} = \frac{20 \pm \sqrt{256}}{72} = \frac{20 \pm 16}{72}
t=3672=12t = \frac{36}{72} = \frac{1}{2} または t=472=118t = \frac{4}{72} = \frac{1}{18}
t=12t = \frac{1}{2} のとき、x=2,y=0,z=2x = 2, y = 0, z = 2 なので、点 (2,0,2)(2, 0, 2)
t=118t = \frac{1}{18} のとき、x=29,y=89,z=329x = \frac{2}{9}, y = \frac{8}{9}, z = \frac{32}{9} なので、点 (29,89,329)(\frac{2}{9}, \frac{8}{9}, \frac{32}{9})
(4) 点 Q(x,y,0)Q(x, y, 0) とおく。直線 AQAQ の方程式を求める。
AQ=(x,y1,4)\vec{AQ} = (x, y-1, -4)
(XYZ)=(014)+t(xy14)\begin{pmatrix} X \\ Y \\ Z \end{pmatrix} = \begin{pmatrix} 0 \\ 1 \\ 4 \end{pmatrix} + t \begin{pmatrix} x \\ y-1 \\ -4 \end{pmatrix}
X=txX = tx
Y=1+t(y1)Y = 1 + t(y-1)
Z=44tZ = 4 - 4t
これを球面 SS の方程式に代入する。
(tx)2+(1+t(y1))2+(44t)24(44t)=0(tx)^2 + (1 + t(y-1))^2 + (4 - 4t)^2 - 4(4 - 4t) = 0
t2x2+1+2t(y1)+t2(y1)2+1632t+16t216+16t=0t^2x^2 + 1 + 2t(y-1) + t^2(y-1)^2 + 16 - 32t + 16t^2 - 16 + 16t = 0
t2(x2+(y1)2+16)+t(2(y1)16)+1=0t^2(x^2 + (y-1)^2 + 16) + t(2(y-1) - 16) + 1 = 0
t2(x2+(y1)2+16)+t(2y18)+1=0t^2(x^2 + (y-1)^2 + 16) + t(2y - 18) + 1 = 0
この tt に関する2次方程式が実数解を持つ条件を求める。判別式 D0D \ge 0
D=(2y18)24(x2+(y1)2+16)0D = (2y - 18)^2 - 4(x^2 + (y-1)^2 + 16) \ge 0
(y9)2(x2+(y1)2+16)0(y - 9)^2 - (x^2 + (y-1)^2 + 16) \ge 0
y218y+81x2y2+2y1160y^2 - 18y + 81 - x^2 - y^2 + 2y - 1 - 16 \ge 0
x216y+640-x^2 - 16y + 64 \ge 0
x2+16y640x^2 + 16y - 64 \le 0
x2+16(y4)0x^2 + 16(y - 4) \le 0
x216(y4)x^2 \le -16(y - 4)

3. 最終的な答え

(1) 球面 SS の中心 CC の座標は (0,0,2)(0, 0, 2)、半径は 22
(2) 直線 ACACxyxy 平面との交点 PP の座標は (0,1,0)(0, -1, 0)
(3) 直線 ABAB と球面 SS の共有点の座標は (2,0,2)(2, 0, 2)(29,89,329)(\frac{2}{9}, \frac{8}{9}, \frac{32}{9})
(4) 点 QQ の動く範囲は x216(y4)x^2 \le -16(y - 4) であり、xyxy 平面上では放物線 y=4x216y = 4 - \frac{x^2}{16} の下側。

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