袋の中に番号のついた赤玉が2個(①, ②)、白玉が5個(①, ②, ③, ④, ⑤)入っている。袋から玉を1個取り出すとき、取り出した玉が白玉であるという事象をA、取り出した玉が偶数であるという事象をBとする。条件付き確率 $P_A(B)$ と $P_B(A)$ を求めよ。

確率論・統計学確率条件付き確率事象白玉偶数
2025/4/3

1. 問題の内容

袋の中に番号のついた赤玉が2個(①, ②)、白玉が5個(①, ②, ③, ④, ⑤)入っている。袋から玉を1個取り出すとき、取り出した玉が白玉であるという事象をA、取り出した玉が偶数であるという事象をBとする。条件付き確率 PA(B)P_A(B)PB(A)P_B(A) を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 条件付き確率 PA(B)P_A(B) を求める。
PA(B)P_A(B) は、事象A(白玉が出る)が起こったという条件の下で、事象B(偶数が出る)が起こる確率である。
PA(B)=P(AB)P(A)P_A(B) = \frac{P(A \cap B)}{P(A)}
P(A)P(A) は白玉が出る確率である。袋の中には全部で7個の玉があり、そのうち白玉は5個なので、P(A)=57P(A) = \frac{5}{7}
P(AB)P(A \cap B) は白玉でかつ偶数である確率である。白玉で偶数の玉は②, ④の2個なので、P(AB)=27P(A \cap B) = \frac{2}{7}
したがって、PA(B)=2757=25P_A(B) = \frac{\frac{2}{7}}{\frac{5}{7}} = \frac{2}{5}
(2) 条件付き確率 PB(A)P_B(A) を求める。
PB(A)P_B(A) は、事象B(偶数が出る)が起こったという条件の下で、事象A(白玉が出る)が起こる確率である。
PB(A)=P(BA)P(B)P_B(A) = \frac{P(B \cap A)}{P(B)}
P(B)P(B) は偶数の玉が出る確率である。偶数の玉は②(赤), ②(白), ④(白)の3個なので、P(B)=37P(B) = \frac{3}{7}
P(BA)P(B \cap A) は偶数でかつ白玉である確率である。偶数で白玉の玉は②, ④の2個なので、P(BA)=27P(B \cap A) = \frac{2}{7}
したがって、PB(A)=2737=23P_B(A) = \frac{\frac{2}{7}}{\frac{3}{7}} = \frac{2}{3}

3. 最終的な答え

(1) PA(B)=25P_A(B) = \frac{2}{5}
(2) PB(A)=23P_B(A) = \frac{2}{3}

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