AとBの2人が試合を繰り返し行い、先に3勝した方が優勝とする。引き分けはなく、AがBに勝つ確率は $\frac{2}{3}$である。 (1) 4試合目でAが優勝する確率を求めよ。 (2) Aが優勝する確率を求めよ。

確率論・統計学確率組み合わせ独立試行
2025/4/8

1. 問題の内容

AとBの2人が試合を繰り返し行い、先に3勝した方が優勝とする。引き分けはなく、AがBに勝つ確率は 23\frac{2}{3}である。
(1) 4試合目でAが優勝する確率を求めよ。
(2) Aが優勝する確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 4試合目でAが優勝するためには、4試合目にAが勝ち、かつ最初の3試合でAが2勝する必要がある。最初の3試合でAが2勝1敗となる確率は、組み合わせを考慮して3C2(23)2(13)1{}_3 C_2 (\frac{2}{3})^2 (\frac{1}{3})^1である。よって、4試合目でAが優勝する確率は、
3C2(23)2(13)1×23{}_3 C_2 (\frac{2}{3})^2 (\frac{1}{3})^1 \times \frac{2}{3}
で求められる。
(2) Aが優勝する場合、3試合目、4試合目、5試合目のいずれかでAが優勝する。
* 3試合目でAが優勝する場合: Aが3連勝する必要があるので、その確率は (23)3(\frac{2}{3})^3
* 4試合目でAが優勝する場合:(1)で求めたように、3C2(23)2(13)1×23{}_3 C_2 (\frac{2}{3})^2 (\frac{1}{3})^1 \times \frac{2}{3}
* 5試合目でAが優勝する場合:最初の4試合でAが2勝2敗となり、5試合目にAが勝つ必要がある。最初の4試合でAが2勝2敗となる確率は、4C2(23)2(13)2{}_4 C_2 (\frac{2}{3})^2 (\frac{1}{3})^2。したがって、5試合目でAが優勝する確率は4C2(23)2(13)2×23{}_4 C_2 (\frac{2}{3})^2 (\frac{1}{3})^2 \times \frac{2}{3}
これら3つの場合を足し合わせることで、Aが優勝する確率が求められる。

3. 最終的な答え

(1) 4試合目でAが優勝する確率は、
3C2(23)2(13)1×23=3×49×13×23=2481=827{}_3 C_2 (\frac{2}{3})^2 (\frac{1}{3})^1 \times \frac{2}{3} = 3 \times \frac{4}{9} \times \frac{1}{3} \times \frac{2}{3} = \frac{24}{81} = \frac{8}{27}
(2) Aが優勝する確率は、
(23)3+3C2(23)2(13)1×23+4C2(23)2(13)2×23=827+3×49×13×23+6×49×19×23=827+2481+48243=827+827+1681=2481+2481+1681=6481(\frac{2}{3})^3 + {}_3 C_2 (\frac{2}{3})^2 (\frac{1}{3})^1 \times \frac{2}{3} + {}_4 C_2 (\frac{2}{3})^2 (\frac{1}{3})^2 \times \frac{2}{3} = \frac{8}{27} + 3 \times \frac{4}{9} \times \frac{1}{3} \times \frac{2}{3} + 6 \times \frac{4}{9} \times \frac{1}{9} \times \frac{2}{3} = \frac{8}{27} + \frac{24}{81} + \frac{48}{243} = \frac{8}{27} + \frac{8}{27} + \frac{16}{81} = \frac{24}{81} + \frac{24}{81} + \frac{16}{81} = \frac{64}{81}
(1) 827\frac{8}{27}
(2) 6481\frac{64}{81}

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