底面の半径が 3 cm、母線の長さが 9 cm の円錐について、以下の値を求めます。 (1) 円錐の高さ (2) 円錐の体積 (3) 側面のおうぎ形の中心角の大きさ (4) 円錐の表面積

幾何学円錐体積表面積ピタゴラスの定理おうぎ形
2025/4/4

1. 問題の内容

底面の半径が 3 cm、母線の長さが 9 cm の円錐について、以下の値を求めます。
(1) 円錐の高さ
(2) 円錐の体積
(3) 側面のおうぎ形の中心角の大きさ
(4) 円錐の表面積

2. 解き方の手順

(1) 円錐の高さ
円錐の高さ hh、底面の半径 rr、母線の長さ ll の間には、ピタゴラスの定理より、h2+r2=l2h^2 + r^2 = l^2 の関係が成り立ちます。
よって、h=l2r2h = \sqrt{l^2 - r^2} です。
r=3r = 3 cm, l=9l = 9 cm を代入すると、
h=9232=819=72=62h = \sqrt{9^2 - 3^2} = \sqrt{81 - 9} = \sqrt{72} = 6\sqrt{2} cm。
(2) 円錐の体積
円錐の体積 VV は、V=13πr2hV = \frac{1}{3} \pi r^2 h で求められます。
r=3r = 3 cm, h=62h = 6\sqrt{2} cm を代入すると、
V=13π(32)(62)=13π(9)(62)=182πV = \frac{1}{3} \pi (3^2) (6\sqrt{2}) = \frac{1}{3} \pi (9) (6\sqrt{2}) = 18\sqrt{2}\pi cm3^3
(3) 側面のおうぎ形の中心角の大きさ
側面のおうぎ形の中心角 θ\theta は、θ360=rl\frac{\theta}{360} = \frac{r}{l} で求められます。
r=3r = 3 cm, l=9l = 9 cm を代入すると、
θ360=39=13\frac{\theta}{360} = \frac{3}{9} = \frac{1}{3}
θ=13×360=120\theta = \frac{1}{3} \times 360 = 120 度。
(4) 円錐の表面積
円錐の表面積 SS は、側面積(おうぎ形の面積)と底面積(円の面積)の和で求められます。
側面積は πrl\pi r l、底面積は πr2\pi r^2 なので、S=πrl+πr2S = \pi r l + \pi r^2 です。
r=3r = 3 cm, l=9l = 9 cm を代入すると、
S=π(3)(9)+π(32)=27π+9π=36πS = \pi (3) (9) + \pi (3^2) = 27\pi + 9\pi = 36\pi cm2^2

3. 最終的な答え

(1) 円錐の高さ: 626\sqrt{2} cm
(2) 円錐の体積: 182π18\sqrt{2}\pi cm3^3
(3) 側面のおうぎ形の中心角の大きさ: 120 度
(4) 円錐の表面積: 36π36\pi cm2^2

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