まず、固有方程式を立てて固有値を求めます。次に、それぞれの固有値に対応する固有ベクトルを求めます。
(1) 固有方程式を立てる
行列 A の固有値 λ は、以下の固有方程式を満たします。 det(A−λI)=0 A−λI=(1−λ322−λ) det(A−λI)=(1−λ)(2−λ)−(2)(3)=λ2−3λ−4=(λ−4)(λ+1)=0 (2) 固有値を求める
上記の固有方程式を解くと、固有値は λ1=4 と λ2=−1 となります。 (3) 固有ベクトルを求める
* λ1=4 の場合: (A−4I)v1=0 を満たすベクトル v1=(xy) を求めます。 (−332−2)(xy)=(00) −3x+2y=0 より、y=23x です。x=2 とすると、y=3 となるため、固有ベクトル v1 は v1=c1(23) (c1は0でない任意のスカラー)となります。 * λ2=−1 の場合: (A−(−1)I)v2=0 を満たすベクトル v2=(xy) を求めます。 (2323)(xy)=(00) 2x+2y=0 より、y=−x です。x=1 とすると、y=−1 となるため、固有ベクトル v2 は v2=c2(1−1) (c2は0でない任意のスカラー)となります。